「月刊丈風 高年時代」2023年 編集中

2023年(癸卯) 令和(後平成)5年 

「地域生涯大学校で生涯の友と学ぶ」 
2022年8月28日 記
Ⅰ 仲間と楽しむ「地域カリキュラム」
 ・・水玉が揺れながら落ちてきて、視界が歪む。もう一方の目にも。ややあって眼底まですっきりして、白板の文字やモノの細部までが確かめられて・・来し方70年をしっかり見つづけてきた両目の今。
 ここは「N市生涯大学校」のセミナールームです。(注:「地域生涯大学校」は先駆的自治体が設立している高齢者向け学習施設)
 同年齢の夫とともに「N市生涯大学校」に応募して、ふたりに入学決定の通知が届いて、新入生になって。きょうは3回目の一般教養講座「人生100年時代を豊かに過ごそう」を、A組の仲間といっしょに聞いています。2時間の講義の合間の休憩時間です。知り合ったばかりの仲間同士の会話の声が重なって、室内がはじけるようにざわついています。・・

樋口恵子賞応募原稿 ダウンロード

WEB民主主義 丈風の会HPのお知らせ 
2023・2・1~
 まずはこの「丈風の会」のHPのタイトルが「 丈風」と「茶王樹」の共有サイトであることについて。「丈風」は長寿社会にかんする、「茶王樹」は東洋文化にかんするふたつの命題が、日々安眠を得ている私の傍らに沙羅双樹のように佇立して分離しがたく存在していることによるのです。
 1999年、私が一個の人生として「還暦」に達して高齢期をむかえたとき、世間では100歳姉妹の長寿が話題になり、社会は国連の訴える「世界高齢者年」を課題としていたからなのです。
 ですから、新世紀にAI時代を迎えて、本会が掲げる「WEB民主主義」は、集会を催したりするものではなく、 個人の意思・意志は個人として自立してWEBを通じて発露することで、「立憲・自由・民主主義」を共有しつつ、ふたつの命題に対処しようとしているのです。
・・・・・・・・・・・
 自分の意思・意志の発出が、他人の創出したそれによるのではなく、自分の人生と血のかよう自分のことばとして伝わるよう努めることに。いかに饒舌であっても前者であれば新たな何ものも産まない。それが大統領のものであっても。後者であれば村の老者のつぶやきであっても人の心に沁みとおる。信言だから。
 西洋古代哲学の「ロゴス」が思われます。「初めにことばありき」(En arkhēi ēn ho logos )は、新約聖書『ヨハネによる福音書「第1章」』に記されています。キリスト者にとっては、創造主神のことば(ロゴス)がはじめにあったのは当然のこと。キリスト者にとっては「終わりもまた(神の)ことばありき」として終始が整うのでしょう。選ばれた者として、それで人生と社会の安らぎが得られるのですから。 
・・・・・・・・・・・
 東洋にはそういう見えざる創造主はいないようです。わたしは東洋で生きた先人がこしらえて後人が引き継いで残りつづける漢字のうちから、「哲」と「悟」の字を両掌に握りしめて、さながら「哲悟学」者のようにして発語して過ごそうとしているのです。
「哲」は孔子が死を予感して「哲人それ萎えんか」(『史記』)と天を仰いで慨嘆したときの「生命への深い愛惜」に充ちたことばであり、「悟」は80歳を過ぎた釈尊が、クシナガラの沙羅双樹の元で「涅槃」を迎えたときに、傍らに寄り添う阿難にも聞き取れないほどに静かに語り伝えた最後の「悟」のことば(『涅槃経』)に習うことで。百千万億無数の諸仏に親近した(『法華経』)という世尊の説く「初めに生命ありき」として生きて「仏の悟」を得て「輪廻」する「色即是空」人生。「初めに創造主ありき」ではなく、このふたつの叡智にしばらくの生き様(よう)を重ねて。
・・・・・・・・・・・
 こここまでの前書きで人生の意味合いをわかってくれた同時代人の仲間に熱いエールを送って先に行きたい。
 
 現代の「ロゴス」はときには親しい歌詞や詩や文学作品からのこともあって、どれもがひとつの人生の生き様(よう)を映して高揚感を与えてくれ、日々を支えてくれているにちがいないのです。が、「哲悟学」のことばは、受け手が心を開いて胸の奥深くにまでしっかり取り込むことになりますが、そのままで取り込むばかりではなく、すき間や狭間を通じて自分の中に自分のことばを見出す手助けをしてくれるウイルスもどきであることもあるのです。(つづきます)
 

・・・・・  
未公開 半藤・藤井本音トーク 
体感した「戦禍」を深く胸奥にして、ともに平和を語りつづけた
歴史探検家と政界顧問が憂慮する「平和から戦間期へ」の萌芽

国家の品格は「平和」を守ること 

半藤 一利(はんどう かずとし)1930・5・21~2021・1・12 90歳
藤井 裕久(ふじい ひろひさ)1932・6・24~2022・7・10 90歳
2018年6月5日 芝白金台・藤井裕久事務所にて 

半藤・藤井対話 ダウンロード

見出し 
まずは乾杯。「東京大空襲」では死ぬところ    4 
岩波から出す『聞き書回顧録』の件で      7 
角栄さんは真底から平和主義者であった    10  
「繰り返す歴史」(戦争)への憂慮       12 
政官界の緊張感を支えたのは派閥の力     15
半藤さん著の歴史ものからあれこれ      20
時代の逆風を受け政治家は根を太くする    24
国際協調の潮目がまたアメリカから反転    26
赴任先の現地言語で議論ができない外交官   31
不人気の消費増税に賛成した野党自民党    34
中国侵略の発端は「民族的な悪い癖」     39
悲惨だった日露戦を知る軍人は非戦論者に   44
戦禍を知らない世代に平和は守れない     48
ニッポンは地政学的に守りづらい国      50
「日本国憲法一〇〇年」を国際的に迎える   55
野党とマスコミの役割は国民をあおること   58
人間としての自衛官をつくる防衛大学校    60
「双葉山敗れる」騒ぎの裏で進んだ戦時体制  64
公正中立の軸を見失った国家公務員      68
安倍昭惠夫人という人のこと         72
「民族的な悪い癖」の歴史検証が優先事項   78
軍隊とは独断専行するもの          82
どうしてアジアのあんなところが戦場に    87
戦争へむかう小さな芽を摘みつづける     93
「国家の品格」(国益)は平和を守ること    95

 
アーカイブス 

「丈風」2016年1月号pdf
老中八策
対策20年の延滞
「対策大綱」について
「一億総活躍」記者会見1007
一億総活躍国民会議
一億総活躍国民会議(意見交換会)
安倍首相施政方針演説
包括連携協定
2016高連協賀詞交歓会
高連協について
「老後破産」「下流老人」書評
全情報20160101
編集月旦2016年1月号
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円熟人生への三十章句』目次a1 
全社協20151015A1
全社協20151015B
全社協20151015C1
全社協20151015C2
全社協シンポ原局長説明
全社協シンポ堀田講演
全社協シンポジウムa

「月刊丈風」2015年1月号

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「丈風」2015年1月号PDF

老中八策20150101a
安倍総理所信・施政演説
エイジノミクス序論
丈人力のススメやや高
高連協・賀詞交歓会
コーディネーターと協議体
高齢社会対策大綱全2012・09a
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現代シニア用語事典
丈人力のススメa
編集月旦2015年1月号
ニュース解散総選挙・地方選
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[老中八策] 尊厳ある高齢期人生のための指針 丈風の会 2015・01・01

老中八策20160501
◎[老中八策] 「尊厳」ある高齢期を送る指針 ここからひとつずつ・ひとつでも
一 65歳から90歳までの25年を他力依存でなく過ごすため「自立意識」を確立
二 「引退余生」でなく「現役長生」で社会参加を続けながら「高齢期人生」を実現
三 培ってきた知識技術を活かして高齢期の暮らしを豊かにする「優れモノ」を制作
四 体(≧病気) 志(≧認知症) 行(≧介護) 三つのバランスで「包括ケア」を体現
五 「三世代 (青少年~30歳 中年~60歳 高年~90歳+)協働型」社会を創出中
六 高齢者がつどう「居場所」でそれぞれの自己目標やみんなの課題の解決策を談議
七 日また一日欠かさずに出て「地域生活圏」(「支え合い」の現場)の形成に参加
八 「水玉模様のような小さな会」に加わり成果を語って各地各界の仲間同士と連携
注:「自立・参加・ケア・自己実現・尊厳」(高齢者五原則)は国連が提唱する国際的指針。
                           2012・5・1~2016・1・1~

「月刊丈風」2013年12月号(年鑑)

「月刊丈風」2013年12月号(年鑑)
「丈風」2013年12月号apdf
 
だ れ も が 笑 顔、長 寿 社 会
3000万人(25%)の高齢者が「歴史をつくる」とき
!!!『人生90年時代』全7a
樋口代表基調講演20130717
堀田代表開催挨拶20130717
20130128所信表明演説a
20130228所信・施政2演説a
20131015所信表明演説a
高齢社会対策大綱全2012・09a
三つのセミナーからa
編集月旦2013年12月号a
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「月刊丈風」2013年7月号

「月刊丈風」2013年7月号
「丈風」2013年7月号pdf

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参院選と高齢者参加(7・1)
国政選挙と高齢者参加(7・22)
セミナー・丈人力のススメ
『現代シニア用語事典』#2
高連協「平和の証」稿
高連協(上中下)
高齢社会対策大綱1
高齢社会イベント月間(季間)
東大がつくった高齢社会の教科書a
「大正生れ」の歌
賀寿期5歳層大正生まれ
編集月旦2013年7月号

「月刊」丈風」2013年5月号

「月刊」丈風」2013年5月号
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安倍内閣総理大臣殿
参院選への具体的提案a
新しい戦前の始まりa
高齢社会対策大綱を読む6
高連協(中)
高連社会イベント月間
「大人の縁enJOY博」20135
東大がつくった高齢社会の教科書aaa
賀寿期5歳層大正生まれ
賀寿期5歳層「長命期」
賀寿期5歳層「米寿期」
賀寿期5歳層「傘寿期」
賀寿期5歳層「喜寿期」
賀寿期5歳層「古希期」
賀寿期5歳層「還暦期」
特集パラダイムシフトa
『現代シニア用語事典』分載7
編集月旦2013年5月号
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「月刊丈風」2013年4月号

月刊丈風」2013年4月号
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「大正生れ」の歌
大正生まれの平和思想
賀寿期5歳層「長命期」a
東大がつくった高齢社会の教科書aaa
高連協
安倍成長戦略に成熟戦略をaa
高齢社会対策大綱を読む5
『現代シニア用語事典』分載6
編集月旦2013年4月号a
安倍2演説を「高齢者参加」で読むa
起業情報ナノコーポ4月号

「月刊丈風」2013年2月号

「月刊丈風」2013年2月号
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編集月旦2013年2月号
安倍所信表明演説を「高齢者参加」で読む
民主党再建への提言
藤井党最高顧問に聞く-1
藤井党最高顧問に聞く-2
賀寿期五歳層十五人会議a
緊急提案2013参院選
高齢社会対策大綱を読む3
長寿社会のまちづくり
起業情報ナノコーポ
ほん「頑張って!ご同輩」2012
ほん樋口恵子著「大介護・・」a
『現代シニア用語事典』分載4
賀寿期5歳層「米寿期」
賀寿期5歳層「傘寿期」
賀寿期5歳層「喜寿期」
賀寿期5歳層「古希期」
賀寿期5歳層「還暦期」
三世代年表・人口流行語流行歌
セミナー八重洲20120725
人口爆発から高齢化へ尾崎論文
人生2回時代の岡本モデルa
小論「長寿国の総理大臣」
藤井党最高顧問に聞くⅠ

安倍総理の所信表明演説を「高齢者不在」で読む 2

安倍総理の所信表明演説を「高齢者不在」で読む 2
(演説は2013年1月28日。代表質問は 1月30日~2月1日)
堀内正範 「月刊丈風」編集人
総理が民主党野田佳彦さん(55歳)から自民党安倍晋三さん(58歳)に変わりましたが、残念ながら58歳の為政者の意識に、「高齢者参加による社会改革」構想は不在です。衆参の代表質問を終えましたが、「日本長寿社会」(超高齢社会・三世代多重型社会)構想を本格的に取り上げた議員はいませんでした。
金融と財政によるアベノミクスの効果は一過性であり、その反動を食い止めて経済成長を持続させるには、国民の持続的活力が必要です。その潜在力は、若者による「成長」活力(これまでの社会)ばかりでなく、年々増えつづけて3000万人に達した高齢者(65歳以上・23・3%)のみなさんによる「成熟・継承」の活力(史上に新たな「高齢社会」の形成)があります。
史上に新たな「日本長寿社会」(超高齢社会・三世代多重型社会)をつくる地域・職域での参画が不可避な時期を迎えています。旧来の「人生65年時代」の「支えられる高齢者」として年金と貯蓄で余生を送るのでは、もはやわが国は社会的にも財政的にも安定した姿を保てない段階になっているのです。
昨年9月に野田内閣が閣議決定した新「高齢社会対策大綱」はその課題解決の要件として、「人生90年時代」の「支える側の高齢者」(現役シニア)層の登場を指摘しましたが、国会からはその呼びかけが聞こえません。安倍人気と施政は先細りとなり、自力での浮揚はいよいよむずかしくなります。参議院選までに、国際的に注目されている日本の自力再生のために、戦後をつくった高齢者層がもつ現役シニアとしての潜在力をどう呼び起こすかに成否がかかっています。
以下は高齢者参加の視点による安倍演説の読み込みです。こういう意識が表明されてはじめて高齢者への呼びかけとなり、支える側の意欲が生まれるのです。(2013・2・2記)
・(増えつづける高齢者が参画した)持続的な経済成長を通じて(新たな)富を生み出すことができなければ「経済全体のパイ」は縮んでいってしまいます。
・(高齢者層のみなさんの参画をえて)これまでとは次元の違う大胆な政策パッケージ(成長・成熟・継承)を提示します。
・大胆な金融政策、機動的な財政政策、そして(とくに高齢者層による新たな)民間投資を喚起する成長戦略という「3本の矢」
・「(すべての世代の)暮らしの安心・(高齢者のもつ技術・知識・資産の参画による)地域活性化」
・(とくに高齢者層による新たな)民間の投資と(優れた国産製品とサービスによる)消費が(増えつづける高齢者層によって)持続的に拡大する成長戦略
・「(生まれたばかりの子ども・育つ世代、生み育てる世代、生をいとおしむ世代のすべての国民が)健康で長生きできる社会」
・(これまでの歴史になかった)新たな富と雇用も生み出します。
・「(ライフ・)イノベーション」(<生から死までの人間存在にかかわる>技術革新)と(三世代多重型社会への)制度改革
・(「人生90年時代」の)未知の領域に果敢に挑戦をしていく精神
・今こそ、(国際的に先行する「高齢社会」形成で)世界一を目指していこう
◎若者もお年寄り(注:ここだけ。弱者の視点で)も、年齢や障害の有無にかかわらず、全ての人々が生きがいを感じ、何度でもチャンスを与えられる社会。
・「(一人ひとりが生涯にわたって)自らの力で成長(成熟・継承)していこう」という気慨を失ってしまっては、個人も、国家も、明るい将来を切り開くことはできません。
・(高齢者が)自らの中に眠っている新しい力を見いだして、これからも成長(成熟・継承)していくこと。
・「強い日本」を創るのは、他の誰でもありません。私たち自身(3000万人高齢者の参加)です。