L 市民と報道人の会

 これまでになかった高齢者層「高年世代」の出現。さまざまな分野でのエイジング(高齢化)にかんする活動は新たな社会のしくみの形成過程にあります。とくに報道人はその活動的な市民との連携によって、さまざまな課題を先見的に明確にして実現への筋道を立てることで、現代社会の骨組みを強固にする役割を果たすことになります。本会ではさまざまな分野の報道人がかかわる課題をあきらかにし、メディアやセミナーを通じて市民との連携を構成いたします。
◎市民と報道人の会一覧

活動k 講演セミナー講師の会

 

少子化で大学などこれまでの教育施設は経営の危機に見舞われていますが、施設と教育人材を有効活用した社会人(高齢者)むけのオープン・セミナーは、それを支えるに足りる十分な可能性をもっています。リカレント教育とともに、地域の特徴を取り込んだカリキュラムを形成して、名誉教授をはじめさまざまな領域の専門家を講師として招へいして、裾野の広い知識の集積をおこない、地域文化の基盤づくりに寄与します。人気セミナーには域外からも聴講生が集まるでしょう。そのための講師リストを制作して要望に対応します。
◎オープンセミナー講師リスト

活動j 中学校区に生涯学習大学校 を

 自治体設立の教育施設としては、明治の「尋常小学校」、そして大戦後の昭和の「新制中学校」のあと、就学前の幼児保育・教育のための平成の「認定子ども園」が設立されました。そしていま長寿の時代。高齢者を対象として令和の「地域生涯学習大学校」の設立が急務となっているのです。
60~65歳の地域住民を対象にして、中学校区単位で学習施設を設けて、地域カリキュラムを組んで地域発展の人材を確保し、高齢者には生きがいと生涯の学友を得る機会を提供します。本会では「地域生涯学習大学校」をすすめる会を設けて情報を収集しています。
◎「地域生涯学習大学校」案内

活動i NHKに第三放送高年・文化局を

 公共放送であるNHKに対しては視聴料金無料化をはじめさまざまな要請・批判が噴出しています。特集番組にはさすがNHKという番組がいくつもあるし、対外的な国際放送局としては他に類を見ないほどの業績をあげています。当然ながら時代の風潮を受けて、テレビも若年化・女性化がいっそう進むと想定されます。が、せめてNHKだけは時代の本流である三世代の視聴者のバランスを考慮して、円熟期の高齢者むけのレベルの高い番組を制作するための第三放送高年・文化局を設けることを要請します。本会はNHKの充実を期待し支援する会です。
◎NHKに第三放送高年・文化局を設けることを要請しよう。

活動g 憲法100年国際祝典2047

「American Dream」・「中国夢」そしてわが国の「ニッポン(人)のゆめ」といえるのは、「平和の100年・100年の人生」でしょうか。 
 いま進行中のその歴史的な舞台の中央に立つ主役は、戦後生まれの「平和団塊」のみなさん(1946昭和21年~1950昭和25年生まれ、934万人)です。両親や戦禍にあった先人から託された「平和と平等」の社会を保ちつづけて、その証しである100歳の2047年に「日本国憲法制定100年国際祝典」を主宰することに。「軍事と差別」による国際的な紛争を二度と起こしてはならない「人類の夢」の実現でもあるのです。
 青少年のきみたちはどう生きるか。「平和団塊」の先人に学んで、100年の平和な社会と平等な100年の人生を目指すこと。海外へ出かけたらそれを世界の仲間につたえること。 2021・11・20

「平和憲法100年記念国際祝典2047推進会議」は、これから25年後をめざした長期のプロジェクトです。第二次世界大戦の悲惨な戦禍(被災死者6000万人+とも。日本は310万人)を繰り返さないという”人類としての信義”を具現化したのが「非軍事・恒久平和」をかかげる「日本国憲法」です。その精神を1世紀保持して、2047年(1947年施行から100年)に各国市民のスタンディング・オベイションとともに「日本国憲法100年記念祝典」を共催する。それは日本が輝く21世紀最大の国際的な平和事業となるでしょう。そのためにはとくに中小国の平和指向の市民に訴えなければならないでしょう。 
 主宰者の中心になるのは、平和の証として「100歳人生」を達成する戦後世代のみなさんです。2022・6・15

活動e 内閣府に高齢政策専任大臣を

「内閣府に高齢政策専任の担当大臣を求める会」
「長寿をすべての国民が喜びの中で迎え、高齢者が安心して暮らすことのできる社会」(前文)をめざすとして、「高齢社会対策基本法」(村山富市内閣)を制定したのが1995年11月でした。それ以来、毎年「高齢社会白書」が刊行されています。所管大臣として高齢社会対策担当大臣が担当していますが、近年は「少子化」との併任で女性議員が当てられてきました。「高齢社会」づくりを国家目標に据えて、高齢政策専任の担当大臣を置かなければ新しい時代の要請に対応できません。高齢政策専任の担当大臣を求める本会の活動はそのひとつの契機であり烽火であり、さまざまな立場からの要求が内閣府に押し寄せるようでなければ実現できないのです。
 内閣に腰の据わった専任の大物大臣がいて、太い導線をもった官僚機構が課題を総括しながら支えて、高齢になりこれからなる国民が安心して日々を過ごせるような政策を展開する、そういう時期なのです。それを呼び起こすのは、国民の側のかけがえのない高齢期人生への確かな目標と熱意です。
◎専任の高齢政策担当大臣を求めるとともに総合的な高齢化政策を実現するための「高齢社会庁」の設置を要求しましょう。

活動d 戦禍を家族史として残す会

「体験した戦禍を家族史として残す女性の会」 
 戦後の「平和」を守ってきたのは、体験した記憶のなかの「戦禍」を忘れない人びとです。とくに戦争中は銃後で、戦争後は戦禍で苦労した女性が、不幸なできごとして胸中に秘めて話さなかった体験を「家族史」として書き残すこと。「平和」な時代を生きてきて「戦禍」を知らない若者は、胸中の「平和」を守るために外の「軍事」に期待します。次の世代が「戦禍」の実感を引きついで心の奥に留めなければ「平和」は守れないのです。家族としての「戦禍」の世代伝承は「平和」の礎です。いうまでもなく男性の立場からの家族としての経験の記録もぜひに。
◎公表できる記録を本会にお寄せください。

活動c2 高齢者の居場所・通い場所

c2「高齢者の居場所・通い場所をつなぐ会」
 自宅から出て1時間ばかりの外出(散歩)を日課にする高齢者が増えています。ゆっくり歩行することが車行よりすぐれている「安歩当車」が実感されているからです。自治体や団体・個人の有志による、高齢者むけの居場所・通い場所が各地に形成されています。さまざまなそれらの活動の中心にいるのは、地元を愛する想像力・構想力の豊かな人びと。みんなで地つきの可能性を模索しながら仲間と協力して展開しています。アイデアが次々に湧き出る”泉眼”のような一つひとつを紹介しながらつないで、成果を創りだす方途を伝え合って、みずからを豊かにするとともに、みんなが楽しめる居場所・通い場所を多彩にするのがこの会の役割です。
◎各地の居場所・通い場所・特徴を紹介してください。

活動c1 高齢者向けモノ・サービス

c1「高齢者向けモノとサービスをつくる会」
 日々すすんでいる「社会の高齢化」にはこれまでなかった新たな高齢者の生活感性に合わせたモノ・サービス・しくみづくりが欠かせません。多くの企業は青少年用、中年一般用のほかに高齢者用を加えて「一品三種」の製品ラインで家族用品をコーディネートすることになります。 
 流通は「スーパー」「コンビニ」とは別に地域商店街の経営による「高齢者の居場所・通い場所」をつくって地産品を用意する「(仮)地産品流通スクエア」が登場します。だれもが行き来する歩行者用施設ですから車行用の「道の駅」とは別に。基本は地域住民がたいせつに保持している知識・技術・資産・人脈を活かした高齢者用製品にかんする需要と供給の場です。 
 どの立場からでも結構です。構想や実例をお寄せください。
◎本会では情報を共有できるweb丈風会館「OPG展示即売フロア」を設けます。OPGは”Older Person’s Goods”の略。

「社会の高齢化」を担う
わが社のシニア製品

 わが国は世界最速で「高齢者社会(高齢化率29%+)」を迎えています。が、同時に展開すべき「社会の高齢化」への変革がきわめて低速なのです。国は政策として「高齢社会対策大綱」(1996年閣議決定)を掲げて30年近くになりますが。
 最大の理由は「経済成長」を若者の「成長力」に求めて「世代交代」をすすめたこと。高齢者の潜在力を活かして「世代交流」による「経済伸長」を無視してきたことによります。その結果、モノ・サービス・しくみの「高齢化」変革を担う企業の取り組みの渋滞がつづいているのです。高齢者の生活感性にふさわしい新たなモノ・サービス・しくみの創出は、高齢者でなければできません。

 その高齢者は、65歳定年で企業の生産現場から離れます。といって関係を断つわけではなく、「OB(社友)の会」を通じて企業への帰属・愛着意識をもつことで同僚とともに生涯を安堵して暮らしているのです。毎年おこなわれている「OB(社友)の会」はお互いの息災をたしかめあう懇親の場として健在です。
 その中で語られているわが社の事業論議(現状批判も)を新事業への糧として活かして、親睦の会の前(中)に、OBによる新事業企画の提案・検討・採択の場をもうけること。業種によって異なるでしょうが、一品多種(四種=青少年・一般・高年・女性用)」コーディネートは時代の要請なのですから。

 わが社の将来の安泰に資する恒例行事となるでしょう。企画・選考の仕方はいろいろあるでしょうが、「OB(社友)の会」を発表の機会とすることの意味合いは大きいでしょう。すでに実現しているところもあるとは想定されますが。
 社長賞でも名誉会長賞でもいい、評価を受けた提案は後輩の社員にまかせるのではなく、シニア部門として発案者と同僚が現場にもどって生産にたずさわることになります。これが本来の「生涯現役」であって、ゴムヒモ伸ばしの現役には将来がありません。(つづきます 2022・12・5 記)


活動b 三世代同等同居住宅

「三世代同等同居(三代同同)住宅をふやす会」(暮らす会) 
 人生にとってもっともあってほしいのは「安居楽業」でしょうか。戦争のおそれのない「平和」がつづく国で、安眠ができて、能力を活かした「業」(しごと)を楽しんで暮らす。家族三世代で助け合ってすごして、最期を「寿終正寝」ができる住まい。「四世同堂」は封建時代の家父長を中心とした住まい。
 お互いのプライバシーを平等に確保した「同等同居」によって自立と共有ができる住まい。とくに女性が「寿退社」や「子育て」や「両親の老後介護」などさまざまな負担を軽減できて、三世代(青少年・中年・高年)が三期(成長期・成熟期・円熟期)をそれぞれに享受できる住まい。わが家三代の暮らしの知恵を伝えて活かせる住まい。
 実情は家族の近居・隣居、老いてケア付き一人暮らしの高層「高齢者ホーム」が「しあわせ人生」の内とされていますが、三世代が暮らせて家並み・街並みとしても安定した「三世代同等同居(三代同同)住宅」をふやすこと。個人には100年人生の拠点として、自治体にはまちづくりとして。 
 メーカーの三世代住宅設計見本には、たくさんの事例が掲載されています。が、若い夫婦と子ども中心でお年寄りは隠居という三世代不同同の設計もみられます。家族で話し合って世紀対応の「三世代同等同居(三代同同)住宅」を実現してください。
◎見本設計や住んでいる実例をお寄せください。