月刊「丈風」2012年5月号(創刊)


!!月刊 「丈風」2012年5月号a 
編集人・堀 亜起良(堀内正範) 日本丈人の会代表 朝日新聞社社友
e-mail  mhori888@ybb.ne.jp  tel & fax  0475-42-5673  keitai  090-4136-7811
〒 299-4301 千葉県長生郡一宮町一宮9340-8
本誌最新号は「月刊丈風」201*年*月号 をご覧ください。
月刊 丈風 2012年5月号(創刊)
国会で「社会保障・税一体改革」の法案審議が始まりました。「増税」先行で論じられています。とともに(より前に) 「増収」をはかる経済成長の方途をこそ論議、提案すべきでしょう。
「緊急提案」(請願)「”消費税増税”議論とともに”日本長寿社会”構想を!」(1ページ)を、政治家・官僚・学者・ジャーナリスト・活動者のみなさんにお送りしています。さらに構想として掲げていただきたいお立場の人には、1月~3月を費やした小論「まったなし”日本長寿社会”への展開」(9ページ)を合わせてお届けしています。
目次
緊急提案(請願)緊急提案」(請願)「”消費税”増税とともに””日本長寿社会”構想を!」https://jojin.jp/465
小論「まったなし“日本高齢社会”への展開」 https://jojin.jp/429
◎現代シニア用語事典 https://jojin.jp/412
◎昭和シニア人名録(賀寿期5歳層別) https://jojin.jp/438
◎高齢者(60歳以上)生年別人口・流行歌・流行語 https://jojin.jp/437
◎日本地域大学校名簿 https://jojin.jp/19
◎人生を豊かにする四字熟語 https://jojin.jpcategory/
関連著書 『丈人のススメ 日本型高齢社会 -「平和団塊」が国難を救う-』
256ページ 1500円(税別) 2010・7・1発刊 武田ランダムハウスジャパン
 
 

地域生涯学習(シニア)大学校推進会議 [趣旨]

地域生涯学習(シニア)大学校推進会議 [趣旨]   

 これまでの市町村合併の大義のひとつは「地域を愛する人材」の養成にありました。
明治の大合併」のときにはわが村の「村立尋常小学校」が設立されて村民の教育にあたり、「昭和の大合併」のときにはわが町の「町立新制中学校」が合併のシンボルとして設立されました。しかし今回の「平成の大合併」にあたって、全国の新しい市は人材養成の「市立大学校」をつくり(れ)ませんでした。肝心の文部科学省にそういう構想がなかったということができます。それでも先駆的に市(県)立「地域生涯学習(シニア)大学校」(呼称はさまざまです)が設立されて、地域発展の人材を養成している自治体もあります。
いま地域発展のための知識や技術を習得するのは年少者ではなく六〇歳をすぎた高年者です。これまでに得た知識や経験に重ねて(を生かして)、60歳からの先行き長い高年期人生を過ごすために新たな知識や技術を習得することになります。
熟年学生のみなさんは、地域の自然・風土や歴史・伝統文化を知り、物産や伝統工芸の技術を習い、高齢期にかんする健康や福祉などの知識を身につけるとともに、高年期をともに過ごす仲間を得ることになります。
「地域(市立)生涯学習大学校」は、地域特有のカリキュラムを構成することで、地域特性の息づくまちづくり事業に参画する人材を養成する施設として新たな歴史を刻むことになります。「地域生涯学習(シニア)大学校」設立の遅速は、みんなが安心して暮らせるはまちの発展に差を生むことは確かです。
自治体あるいは官民協働で設立する「地域生涯学習(シニア)大学校」は、地域の高齢者にかんする情報や活動のようすを集積し、地域の発展に寄与する人材を養成する施設です。「地域生涯学習(シニア)大学校推進会議」では、全国の実例を集めて整理し、発信いたします。最新で、正確で、お互いの活動に参考になるような情報源をめざしますので、具体的な実例やご意見をお寄せください。
2011・12  堀内正範 ほりうちまさのり  
事務局
Tel & Fax 0475-42-5673
E-mail mhori888@ybb.ne.jp
keitai 090-4136-7811
web「日本丈風の会」(http:/jojin.jp)
〒299-4301 千葉県長生郡一宮町一宮9340-8

兵庫県いなみ野学園 高齢者大学講座(4年制)

◎兵庫県いなみ野学園 高齢者大学講座(4年制)
○運営 財団法人兵庫県生きがい創造協会
○所在地 兵庫県加古川市平岡町新在家902-3
○連絡先 tel079-424-3342 fax079-424-3475
○創立 1969年
○入学資格 60歳以上の県内在住者 大学院(2年制)
○経費 入学金6000円 学習費・教材費50000円
○課目・学科 4 年間30回・1日180分
○専門講座4 健康づくり学科100 文化学科100 園芸学科100 陶芸学科40
○教養講座 伝統行事 そろばん 遺言と相続 認知症 介護 地域文化遺産 ・・
○クラブ活動 自治会のもとに30余のクラブが活動。囲碁、園芸、絵画、華道、ゲートボール、コーラス、ゴルフ、茶道、探訪、詩吟、写真、手芸、書道、水墨画、短歌、ダンス、テニス、能面、俳句、舞踊、民謡、盆栽、謡曲(仕舞)、歌謡曲、表装、英会話、手描き友禅、将棋、川柳、インターネット、グラウンド・ゴルフ、太極拳など。
○卒業後のようす 2万人が活動。地域支部が地域活動をおこなっている。
○特徴(堀内) 1999年の「国際高齢者年」に、高齢者大学の草分けとして、「いなみ野宣言」をおこなっている。
1 高齢期に対する自己及び社会一般の意識改革に努めます。
2 心身ともに健康で、自立した生活づくりに努めます。
3 新たな自己発見、自己実現をめざし、社会に貢献するよう努めます。
4 地域の人と自然との共生に努めます。
5 英知を集め、21世紀へ夢と希望をもって行動します。
学校教育と社会教育の良さをとりいれて、卒業後に自分のためとまちづくりに活かす工夫。「健康福祉」は自分の健康と周囲の人の福祉に、「文化」は自分の知的関心を満たすとともに地域の伝統や歴史を活かしてまちを豊かにし、「園芸」は自分の庭や植栽から地域の緑のまちづくりに。「陶芸」は日用品の制作と手作り技術の継承と、卒業生が多くなれば、それだけ市民が充実し、まちづくりの人材が増すというカリキュラムの組み方からは学ぶべきところが多い。

成田市生涯大学院 (3年制)

○運営 成田市教育委員会
○所在地 成田市囲護台1385-6 成田市生涯大学校
○連絡先 0476-20-3339
○創立 1978(昭和53)年に成田市老人大学院として開講し、2001(平成13)年に生涯大学院と改称
○入学資格 市内に住む60歳以上の人。各学年100人
○経費 教材費など実費を除けば無料
○課目・学科 6
○専門講座6 書道 園芸 陶芸 油絵 体操 音楽
○教養講座 ○課外活動 グラウンド・ゴルフ大会 学園祭 広報誌「すえひろ」 書道・陶芸・油絵展
年間教養講座を25講座、専門講座を15講座 そのほか学園祭や作品発表展
○卒業後のようす 1200人の卒業生
○特徴(堀内) 社会環境の変化に順応していく能力を再開発するための学習機会を提供して、高齢者が大切な社会の担い手として、その豊かな能力を地域社会の向上のために生かすことによる新たな生きがいの創造を促すことを目的とする。市民の高齢期の生きがいを高める施設として設置されたあと、より広くより深く学べるように講座内容の充実につとめてきた。専門講座は芸術分野を中心にしているが、教養講座は自分史の書き方、心に響く話し方、相続税について、地球環境の現在、野生生物と自然、薬の副作用、調理実習、手話を学ぶなど高年者のニーズに応えている。

四字熟語-挙棋不定

挙棋不定
きょきふてい

将棋や囲碁の駒や碁石を手にして打とうして挙げたものの、迷いが生じて決めかねているのが「挙棋不定」。よく見かける情景である。しかし挙げた駒は打たねばならない。プロ棋士の場合は持ち時間が決められ、最後は秒読みによって急かされることになる。

囲碁は日中韓が同ルールで「世界囲碁名人争覇戦」がおこなわれる。一方、盤上が戦場であり駒が戦力である将棋と象棋は、ゲーム(智力運動)とはいえ「闘い」への意識の違いを表現している。将棋の王将は自陣から出て応戦するが、象棋の帥将は自陣中央の城から動かない。将棋の駒は敵陣に至ると裏返って成り金になる。象棋の駒はチェスと同様に捕えられれば盤上から消えるが、将棋の駒は相手方の持ち駒になって残る。この戦場での人道主義は将棋の特徴であろう。

TPP交渉での日本の態度は「挙棋不定」であり、内閣支持率では民主・自民両党が二〇%で「挙棋不定」の有権者が四〇%である。次の一手はわからない。

『左伝「襄公二五年」』など

新情報-2012・春 緊急提案「増税」論議より前に「日本長寿社会」構想を!

2012・春 緊急提案

「消費税増税」論議より前に国民に希望を与えて
内需を呼び起こす「日本長寿社会」構想を!

「来日方長」(来たる日まさに長し)といえるようなこの国の明るい将来の姿を、なぜ国会は国民を代表して衆議しないのか。前倒し「増税」論議では国民の活力を呼び起こすことができない。特に「官僚主導から国民主導の政治へ」という国民の負託によって政権についた民主党は、国民主導の政治を貫くこと。
そのためには「社会保障・税一体改革」より前に、「内需創出」の重要な課題である「日本長寿社会」構想を掲げて議論を展開し、三世代がそれぞれに暮らしやすい生活圏(史上新たな三世代多重型社会)を形成するグランドデザインを提案すること。
総選挙は各地・各界の国民の意見を聴取・集約するためにおこなうこと。
*********
・いまの国会の「消費税増税」論議では国民の活力を呼び起こすことができない。
・「内需創出」の潜在力は、若者ばかりでなく、3000万人に達した高齢者(65歳以上)の7~8割を占める「アクティブ・シニア(支える高齢者)」層にある。
・「二世代+α型社会」(支えられる高齢者への社会保障)から、支える高齢者層の自立・参加による「三世代多重型社会」への穏やかで緩やかな移行(転換でなく多重化)。
・アジア途上諸国の民衆と近代化の暮らしを共有する「途上国産の百均用品」から、わが国の熟年技術者が製作する「国産(地産)の優良品」による暮らしの充実へ(内需)。
・若年世代(~50歳)による「国家改革・平成維新」とともに、新たに高年世代(50歳~)による「地域再生・平成掘起」が加わる。
・「自然の災害」(天災)に遭遇したことで確認することになった「自然の恩恵」(天恵)としての「地域の四季」を基本にした伝統的な暮らしの復活。
*********ごあいさつ 2012・4・29
1999年の「国際高齢者年」このかた10年余の「日本社会の高齢化」の経緯を仔細に観察しつづけてきて、いまや危惧よりも危機を感じています。一介のジャーナリストとしてですが、ここに小論「まったなし“日本長寿社会”」(下記web)を警世の一石として投じることといたしました。
構想(グランドデザイン)形成を担うべき立場にある政党・政治家、官僚、学者・研究者、公益型企業人、メディアの方々へは「緊急提案」としてお送りしています。
*********堀内正範
e-mail  mhori888@ybb.ne.jp
tel & fax  0475-42-5673 keitai  090-4136-7811
web 「日本丈人の会」https://jojin.jp/
blog 「茶王樹・南九十九里から」https://jojin.jp
〒 299-4301 千葉県長生郡一宮町一宮9340-8
関連著書 『丈人のススメ  日本型高齢社会 -「平和団塊」が国難を救う-』
256ページ 1500円(税別) 2010・7・1発行 武田ランダムハウスジャパン