活動f 高齢議員をはげます会

「高齢化」時代なのに、国会議員は70歳年齢制限で高齢議員の引退がすすんでいるが、地方では年齢に制限なく豊かな経験を活かして4人にひとりの地元高齢住民と協力しつつ特性ある地域づくりの中心で働く高齢議員をはげます会

活動e 内閣府に高齢政策専任大臣を

「内閣府に高齢政策専任の担当大臣を求める会」
「長寿をすべての国民が喜びの中で迎え、高齢者が安心して暮らすことのできる社会」(前文)をめざすとして、「高齢社会対策基本法」(村山富市内閣)を制定したのが1995年11月でした。それ以来、毎年「高齢社会白書」が刊行されています。所管大臣として高齢社会対策担当大臣が担当していますが、近年は「少子化」との併任で女性議員が当てられてきました。「高齢社会」づくりを国家目標に据えて、高齢政策専任の担当大臣を置かなければ新しい時代の要請に対応できません。高齢政策専任の担当大臣を求める本会の活動はそのひとつの契機であり烽火であり、さまざまな立場からの要求が内閣府に押し寄せるようでなければ実現できないのです。
 内閣に腰の据わった専任の大物大臣がいて、太い導線をもった官僚機構が課題を総括しながら支えて、高齢になりこれからなる国民が安心して日々を過ごせるような政策を展開する、そういう時期なのです。それを呼び起こすのは、国民の側のかけがえのない高齢期人生への確かな目標と熱意です。
◎専任の高齢政策担当大臣を求めるとともに総合的な高齢化政策を実現するための「高齢社会庁」の設置を要求しましょう。

活動d 戦禍を家族史として残す会

「体験した戦禍を家族史として残す女性の会」 
 戦後の「平和」を守ってきたのは、体験した記憶のなかの「戦禍」を忘れない人びとです。とくに戦争中は銃後で、戦争後は戦禍で苦労した女性が、不幸なできごとして胸中に秘めて話さなかった体験を「家族史」として書き残すこと。「平和」な時代を生きてきて「戦禍」を知らない若者は、胸中の「平和」を守るために外の「軍事」に期待します。次の世代が「戦禍」の実感を引きついで心の奥に留めなければ「平和」は守れないのです。家族としての「戦禍」の世代伝承は「平和」の礎です。いうまでもなく男性の立場からの家族としての経験の記録もぜひに。
◎公表できる記録を本会にお寄せください。

活動c2 高齢者の居場所・通い場所

c2「高齢者の居場所・通い場所をつなぐ会」
 自宅から出て1時間ばかりの外出(散歩)を日課にする高齢者が増えています。ゆっくり歩行することが車行よりすぐれている「安歩当車」が実感されているからです。自治体や団体・個人の有志による、高齢者むけの居場所・通い場所が各地に形成されています。さまざまなそれらの活動の中心にいるのは、地元を愛する想像力・構想力の豊かな人びと。みんなで地つきの可能性を模索しながら仲間と協力して展開しています。アイデアが次々に湧き出る”泉眼”のような一つひとつを紹介しながらつないで、成果を創りだす方途を伝え合って、みずからを豊かにするとともに、みんなが楽しめる居場所・通い場所を多彩にするのがこの会の役割です。
◎各地の居場所・通い場所・特徴を紹介してください。

活動b 三世代同等同居住宅

「三世代同等同居(三代同同)住宅をふやす会」(暮らす会) 
 人生にとってもっともあってほしいのは「安居楽業」でしょうか。戦争のおそれのない「平和」がつづく国で、安眠ができて、能力を活かした「業」(しごと)を楽しんで暮らす。家族三世代で助け合ってすごして、最期を「寿終正寝」ができる住まい。「四世同堂」は封建時代の家父長を中心とした住まい。
 お互いのプライバシーを平等に確保した「同等同居」によって自立と共有ができる住まい。とくに女性が「寿退社」や「子育て」や「両親の老後介護」などさまざまな負担を軽減できて、三世代(青少年・中年・高年)が三期(成長期・成熟期・円熟期)をそれぞれに享受できる住まい。わが家三代の暮らしの知恵を伝えて活かせる住まい。
 実情は家族の近居・隣居、老いてケア付き一人暮らしの高層「高齢者ホーム」が「しあわせ人生」の内とされていますが、三世代が暮らせて家並み・街並みとしても安定した「三世代同等同居(三代同同)住宅」をふやすこと。個人には100年人生の拠点として、自治体にはまちづくりとして。 
 メーカーの三世代住宅設計見本には、たくさんの事例が掲載されています。が、若い夫婦と子ども中心でお年寄りは隠居という三世代不同同の設計もみられます。家族で話し合って世紀対応の「三世代同等同居(三代同同)住宅」を実現してください。
◎見本設計や住んでいる実例をお寄せください。

『月刊丈風3月号』memo

シニア用語now

明仁天皇の生前退位と高年世代意識

「後平成」期の三世代平等化
8月15日「全国戦没者追悼式」おことば
「ゴムひも伸ばし」の「高齢化」対策  

  平成の明仁天皇(1933・昭和8年12月23日生まれ)が2019年4月30日に86歳で生前退位をされることになり、5月1日に徳仁皇太子(1960・昭和35年2月23日生まれ。59歳)が皇位を継承される。これは天皇の意向に沿うものという。
 国事行為はともかく、恒例になったさまざまなお仕事をどうするかはご本人の意向を受けて宮内庁が決めることであろうが、国民の側からも残してほしい行事が多々あると想定される。たとえば8月15日の終戦記念日の「全国戦没者追悼式」でのおことばは継承されるべきことのひとつだろう。戦争を知らない平和世代に対して「戦禍の記憶」が世代伝承されなければ平和は守れないからだ。
 わが国の政府が「高齢化社会」への対応を「ゴムひも伸ばし」に続けてきたゆえに、天皇みずからが新たな生き方で新たな人生と社会づくりに臨まれることになる。ここで広く「青少年世代」(~30)、「中年世代」(~60)とともに、史上に初の「高年世代」(~90+)が意識されて、生前退位された天皇の生涯とともに新たな時代(社会)を三世代が平等に形成することになる。 「シニア用語」としては、この状況を高齢者層による「三世代平等化」の契機として捉えて、これを「後平成期」の「三世代平等化」と呼んで、高年期を迎えて「百齢長寿」をめざす人びとの積極的な社会参加を呼びかける。
「丈風の会 堀」20190323

「季刊 丈風春秋 傘寿期+米寿期」創刊準備号

 ~創刊準備号制作中~ 

21世紀の国際的な潮流である「高齢化」。「人生100年」といわれる1世紀マラソンのトップランナーであるわが国の高齢者(65歳以上・約3500万人)。その中核に位置する80歳代のみなさんの円熟期の姿が見えなくては「日本長寿社会」が達成に向かっているといえません。

傘寿期(1938~1934)・米寿期(1933~1929)人名録 から

傘寿 1938昭和13年  
米寿 1931昭和6年  

1931(昭和6)年    

行天豊雄(1・2 国際金融) 海部俊樹(1・2 政治家) 明石康(1・19 元国連事務次長) 牛尾治朗(2・12 企業経営) 白石かずこ(2・27 詩人) 篠田正浩(3・9 映画監督) 福原義春(3・14 企業メセナ) 猪谷千春(5・20 スキー) 野村万作(6・22 狂言師) 磯崎新(7・23 建築家) 鹿野政直(8・20 歴史学) 山田洋次(9・13 映画監督) 曾野綾子(9・17 作家) 宇津井健(10・24 俳優) 正村公宏(11・15 経済学) 香川京子(12・5 女優) 山本富士子(12・11 女優) 谷川俊太郎(12・15 詩人) 坂田藤十郎(12・31 俳優)

1938(昭和13)年  

大林宣彦(1・9 映画監督) 渡辺武信(1・10 建築設計) 和田春樹(1・13 ロシア史) 細川護煕(1・14 政治家) 松本零士(1・25 漫画家) 加藤諦三(1・26 心理学) 永井多恵子(1・30 放送文化) 木村太郎(2・12 ジャーナリスト) 清水哲男(2・15 詩評論) 梅宮辰夫(3・11 俳優) 庭野日鑛(3・20 宗教家) 三澤千代治(3・29 住宅建築) 近藤明仁(4・1 プロ野球) 内藤正敏(4・18 写真家) 三宅一生(4・22 服飾デザイン) 鎌田慧(6・12 ジャーナリスト) 吉田ルイ子(7・10 ジャーナリスト) 西尾勝(9・18 都市行政) 佐々木幸綱(10・8 歌人) 石井幹子(10・15 照明デザイン) 小林旭(11・3 俳優歌手) 三留理男(12・1 報道写真) 

「月刊丈風」 2019年1月号

2019・1・1 ~制作中1・20~ 1019・1・31

「人生100年」時代は、国民一人ひとりが青少年期(成長期)、中年期(成熟期)、高年期(円熟期)の「三世代三期」の活動期間を意識して、今をどう充実してすごすかを課題とする時代といえます。 とくにわが国は高齢者(65歳以上)が4人に1人(3500万人)をこえて新世代のボリュームに達して、世界初・史上初の「三世代社会」のモデル事例の形成を期待されています。 本稿は1999年「国際高齢者年」いらいのわが国の「高齢化」のありようを観察・検証してきた立場から、「三世代平等型の長寿社会」をさまざまな視点から提案しています。