『月刊丈風3月号』memo

シニア用語now

明仁天皇の生前退位と高年世代意識

「後平成」期の三世代平等化
8月15日「全国戦没者追悼式」おことば
「ゴムひも伸ばし」の「高齢化」対策  

  平成の明仁天皇(1933・昭和8年12月23日生まれ)が2019年4月30日に86歳で生前退位をされることになり、5月1日に徳仁皇太子(1960・昭和35年2月23日生まれ。59歳)が皇位を継承される。これは天皇の意向に沿うものという。
 国事行為はともかく、恒例になったさまざまなお仕事をどうするかはご本人の意向を受けて宮内庁が決めることであろうが、国民の側からも残してほしい行事が多々あると想定される。たとえば8月15日の終戦記念日の「全国戦没者追悼式」でのおことばは継承されるべきことのひとつだろう。戦争を知らない平和世代に対して「戦禍の記憶」が世代伝承されなければ平和は守れないからだ。
 わが国の政府が「高齢化社会」への対応を「ゴムひも伸ばし」に続けてきたゆえに、天皇みずからが新たな生き方で新たな人生と社会づくりに臨まれることになる。ここで広く「青少年世代」(~30)、「中年世代」(~60)とともに、史上に初の「高年世代」(~90+)が意識されて、生前退位された天皇の生涯とともに新たな時代(社会)を三世代が平等に形成することになる。 「シニア用語」としては、この状況を高齢者層による「三世代平等化」の契機として捉えて、これを「後平成期」の「三世代平等化」と呼んで、高年期を迎えて「百齢長寿」をめざす人びとの積極的な社会参加を呼びかける。
「丈風の会 堀」20190323

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