「月刊丈風」2013年1月号

「月刊丈風」2013年1月号
「丈風」2013年1月号 PDF
人生90年時代をどう生きるか
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日本長寿社会を推進する
月刊 丈風 じょうふう
編集人・堀 亜起良 堀内正範
https://jojin.jp mhori888@ybb.ne.jp
65歳からの情報誌
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2013年1月号 目次

5日・小春  20日・大寒
2013年1月号
     前月号まで
編集月旦      編集月旦2013癸巳元旦
新情報  高連協年頭学習集会 201319
 プレスセンター日本記者クラブ宴会場
 新年のあいさつ  樋口恵子代表   高連協樋口代表挨拶2013
 60歳からの雇用と就業 厚労省職業安定局 小川誠部長
 年頭学習会資料1 年頭学習会資料2 年頭学習会資料3
 質疑応答 厚労省職業安定局 岡崎淳一局長 小川誠部長
司会・堀田力代表
(未)
新情報 「高齢社会対策大綱」(2012・9・7 閣議決定)を読む2
高齢社会対策大綱を読む2
 第2 分野別の基本施策 1就業・年金等分野に係る基本的施策
2012総選挙・2013参院選への提案
高齢者潜在力(知識・技術・資産)を日本再生の援軍
提案2013参院選
3つの課題 高齢社会担当大臣・参議院改革・持続的経済成長
 3つの課題20130109
新情報   東京大学高齢社会総合研究機構  東京大学IOG
「長寿社会のまちづくり」柏市豊四季台地域高齢社会総合研究会
 高齢社会検定試験(6月実施準備中)
◎ほん 『頑張って生きよう! ご同輩』
 高齢社会NGO連携協議会編著   「頑張って!ご同輩」2012
新編集 現代シニア用語事典「人生90年時代」を生きることば』
『現代シニア用語事典』
 連載3「家庭用品の途上国化と国産化」  『現代シニア用語事典』連載3
 現代シニア用語TODAY 長寿時代のライフサイクル他
シニア用語TODAY
特集    賀寿期5歳層
「古希期」(70~74歳)・人名録        賀寿期「古希期」
「喜寿期」(75~79歳)・人名録       賀寿期「喜寿期」
「傘寿期」(80~84歳) ・人名録       賀寿期「傘寿期」
「米寿期」(85~89歳) ・人名録       賀寿期「米寿期」
本誌制作 三世代(8歳~100歳)年表 人口・流行歌・流行語
三世代年表人口流行語流行歌
寄稿 「人口爆発」から「高齢化」の21世紀へ 尾崎美千生
 人口爆発から高齢化へ
 高齢者が活躍する場を創造しよう  岡本憲之(JTTA)
    活躍する領域の創造
小論  「日本長寿社会」は三世代多重型 堀内正範
「日本長寿社会」は三世代多重型
セミナー「丈人のススメ・人生90年時代をどう生きるか」
セミナー八重洲20120725
統計資料 高齢者の社会活動と月収 有訴率
高齢者の社会活動と月収  有訴率
2012年12月号(年鑑)       「丈風」2012年12月号         
◎web「月刊丈風(じょうふう)」
:衆口一詞(誌)の拠点として毎月15日にweb版を公開。
〇仁人なる人は言を。原稿・資料・ご意見の送付は mhori888@ybb.ne.jp  へ。
〇富貴なる人は財を。活動へのご支援 (年間3000円) を下記口座に。
三菱東京UFJ銀行築地支店普通口座 「丈人丈風の会」
(ジョウジンジョウフウノカイ)1192946  (いいくに君子録)
編集人・堀亜起良 堀内正範
朝日新聞社社友(元『知恵蔵』編集長)  高連協オピニオン会員
tel & fax  0475-42-5673 〒 299-4301 千葉県長生郡一宮町一宮9340-8
blog  らうんじ・茶王樹・南九十九里から https://jojin.jp
2013・1・15
 

高齢者の潜在力(知識・技術・資産)を日本再生の援軍に

2012総選挙・2013参院選への提案

高齢者の潜在力(知識・技術・資産)を日本再生の援軍

「国民分断」論争でなく「住民総和」構想を

○このたびの総選挙そして2013年の参院選は、わが国が自力浮揚するために、どの道を選ぶかの正念場です。持続する経済成長をなしとげる新たな道へ踏み出さねばならないからです。

○国民の暮らしを守る「社会保障」の財源を確保する「消費税増税」法案は、2012年6月衆院、8月参院で採択されましたが、実態を論じる場はありませんでした。「医療」「介護」「年金」「少子化対策」の議論は「国民会議」の有識者に委ねられましたが、決めるのは国民です。

○総選挙は全国の選挙区で、「高齢社会」と「社会保障」の姿を住民が候補者と話し合い、具体策の実現を付託する場だったはず。そしてその実現には3000万人に達した高齢者(65歳以上)の潜在力を呼び起こして地域の力を結集する「住民総和の政治参加」が必要だったはずです。

○にもかかわらず、各党の公約や各種メディアの関心は、原発・TPP・尖閣・憲法など「国民分断」の論争ばかり。地域住民の声は届かず、「住民総和」によって達成にむかう「日本長寿社会」(健全な社会保障)を構想できる国会議員がどれほど選出されたのでしょうか。

現役シニアの参画で健全な「社会保障」を堅持

○際立った増税論議の一方で、目立たずに有識者と内閣官僚によって11年ぶりに新「高齢社会対策大綱」が閣議決定(9月7日)されました。すべての高齢者が知るべき重要な指摘がなされています。これまでの「人生65年時代」の「支えられる高齢者」像を改めて、「人生90年時代」の「支える側の高齢者」(現役シニア)を登場させて、課題解決の要件としていることです。
○長寿として享受している65歳からの高齢期(65+25年)を、旧来のままの「余生」として送るのではなく、保持している知識・技術・資産を活用して、地域・職域に新たな「モノ・居場所・しくみ」をこしらえること。一つひとつは小さくとも、これが総体として「日本長寿社会」の達成に寄与するという将来像を納得して、一人ひとりの現役シニアがどこまで存在感を示せるかです。
○医療・介護で「支えられる高齢者」は2割ほどおりますが、大多数は安心して暮らせる「高齢社会」形成への参加を望んでいます。国会が将来構想を掲げ、現役シニアが積極的に参画して応分の存在感を示すこと。こうして健全な「社会保障」の現場が堅持されることになります。

「活力ある長寿社会」が持続する経済成長の要

○わが国の高齢者は、この10年、史上初・国際的に新たな社会を体験できないでいます。1999年の「国際高齢者年」に国連が提唱した高齢者五原則「自立、参加、ケア、自己実現、尊厳」のうち「ケア」には成果が認められますが、一人ひとりの高齢者が自立意識をもって参加し、目標である「みんな(all ages)のための社会」の実現をめざす活動を展開してこなかったからです。
○多事多難な課題に苦闘している青少年・中年の現役世代とともに、現役シニア層が加わった三世代協働による新たな「活力ある長寿社会」の形成こそが、持続する経済成長の要です。
○代表である国会議員が最重要の政策とし、各地各界のリーダーがそれぞれの立場で対応し、現役世代と高齢者一人ひとりが暮らしの中で持続可能な自己目標を掲げて実現に踏み出すとき、「長寿社会」の先行モデルとしての成功事例を案出しつつ、自力浮揚する確かな道が見えてきます。
2012年12月8日~13年1月9日
***提案者 「活力ある長寿社会」を推進する有志の会
尾崎美千生(元毎日新聞社政治部記者 michio1@jcom.home.ne.jp
岡本憲之(高連協理事・JTTA理事長 okamoto@npo-jtta.jp
堀内正範(朝日新聞社社友・「月刊丈風」     https://jojin.jp 編集人 mhori888@ybb.ne.jp
(事務局)tel&fax 0475-42-5673 〒299-4301 千葉県長生郡一宮町一宮9340-8

2012総選挙各党公約と高齢社会政策

各党選挙公約 pdf
2012総選挙各党公約(政権公約)と高齢社会政策(主要8党)
ここでの「高齢社会政策」は、①新「高齢社会対策大綱」(2012・9・7閣議決定)が指摘した「支える側の高齢者」を意識し対応する政策、②国連が提唱する「自立・参加・ケア・自己実現・尊厳」(高齢者五原則)を基本とする意識変革と社会参加をめざす政策、③地域・職域の高齢者がもつ知識・技術・資産を活用する政策をいう。
上記の三つの「高齢社会政策」に対応する公約を掲げたのは、自民党・みんなの党・維新の会だけで、多くの政党はなお旧来の高齢者は介護・医療などの対象(支えられる高齢者)とする政策の域をでていない。とくに左翼系の政党が推進してきた施策だが、いまや3000万人に達した高齢者の多くは現役シニア指向なのである。にもかかわらず、①高齢社会対策大綱を軽視、②国際的活動への遅滞、③「全員参加型社会」をいいながら高齢者(支える側の高齢者)には言及しないなど、現役シニアの潜在力への対応の不在が顕著である。
 

新編集『現代シニア用語事典「人生90年代」を生きることば』が完成公開

新編集『現代シニア用語事典「人生90年代」を生きることば』が完成公開。 212ページ 580KB
!!『現代シニア用語事典』丈風用 pdf
堀内正範著のペーパー版 『丈人のススメ 日本型高齢社会 「平和団塊」が国難を救う』 (武田ランダムハウスジャパン・2010年7月刊)を項目別に編集しなおし補足しました。
◎高齢者みんなが安心してくらせる社会をどうこしらえるか。
◎まずは家庭内の高齢化をどうするかに具体的な提案。
◎経済の活性化のための高齢者起業(国産化)へのアドバイス。
◎日本再生は「地域と四季」の再生であること。
◎新「高齢社会対策大綱」を活かす官民事業の展開。
◎どうすれば国際的に先行し、将来モデルとなる高齢社会にできるか。
「丈人」=「三世代多重型社会」を達成する「支える側」の高齢者。
「丈人力」=丈人層が保持する生活力(生命力)。大丈夫!の気慨。
「平和団塊」=平和時代の証としての「日本高齢社会」達成の中心になる戦後(一九四六~五〇年)生まれの一〇〇〇万人の若き高齢者層。

現代シニア用語today-「 社会保障制度改革国民会議」「平均余命」ほか

現代シニア用語TODAY pdf
 社会保障制度改革国民会議 平均余命  国際高齢者年(1999)   長寿時代のライフサイクル 他
 「和して同ぜず」(和而不同)
衆議院選挙に一〇余党が乱立し、それぞれの公約を掲げて、この国の将来を決定づける一つの政権をめざすこととなりました。こういう時、「和して同ぜず」(『論語「子路」』から)が、君子(政治リーダー)の要諦とされてきました。「和」するけれども「不同」であるというのはどういうことなのか。
自分の主体的な立場や意見を保ちながら、相手の主体的な意見や立場を認めて「和」の姿を示すことにあります。主要課題である原発、TPP、社会保障・財政、憲法、外交・防衛などでどういう「和」の姿をつくれるのか。もちろん「不和不同」で政権はつくれません。
どの課題によって「和」の姿をつくるかで、この国の将来が決まることになります。
重要でも国論を分断するような課題ではありません。国論を一つにし、国民の活力を呼び起こす課題は何なのかを正確に見極めることにあります。わたしは国民みんなが力を合わせて形成する「長寿社会」(社会保障・財政)の姿が「和」の基盤と考えています。ですから「不動」であり「不同」の政策としてそれを掲げている党と人物を選びます。それで自分たちと後人の将来がきまることになるからです。(二〇一二年一二月一日)
時流は「平成維新」、本流は「平成掘起」

この国の政治基盤が揺れています。マグニチュードはかなり大きい。

明治維新、大戦後に継ぐ今世紀初頭の「第三の国難」に立ち向かう変革者あるいは救済者として、憂国高齢議員が政治生命を賭けて国民にたちあがりを求めているし、地方首長・議員が市民に決起を促しています。既成政党の内部でも、もちろん市民の間でも議論は渦を巻いています。

しかし「三・一一大震災」後もなお多くの国民は、「そんなに深刻ぶることはない」「世の中はどうなっても自分は大丈夫」と思って暮らしているし、TV画面ではエンタテイナー(楽しませる人)が明るくバカ騒ぎをしているし、放射能を気にしながらも日々の食卓にモノを欠くこともない。気づかない人びとが気づいたときにしか時代は動きません。
二〇〇九年八月三〇日の衆院選では、女性高齢者層の動向(オカン・パワー)が左右したといわれます。
結果は「官僚主導から国民主導の政治へ」を訴えた民主党が圧勝し、四八〇議席のうち三〇八議席をえて「政権交代」をなしとげたのでした。が、その勢いの裏で何が際立ったかといえば、時代の変化に反応しない高齢オジン議員に替わって、三〇~四〇歳代の新人議員が数多く呼集されて国会内が若返ったことでした。
「小泉チルドレン」が「小沢ガールズ」に変衣変性したにせよ、選挙戦略としては「若年化」を演出したことに変わりはありません。また大敗した自民党内からも総裁選で「世代交代」が声高に叫ばれて、「政界の若年化」をさらに進めようとする気配も濃厚でした。
本稿は、若い人びとのなかに単純な「世代交代」を求める風潮がこれ以上に強まるのを憂慮しています。なぜなら高齢者層をないがしろにすることで、社会全体のパイを小さくしてしまうからであり、年長者に敬意をもたない社会が長つづきするはずがないからです。そしてそのことに若い人びとが気づきようがないからです。
「先輩のみなさんが先の大戦後に苦労して築いてくれた社会を安定させるために努めますから力を貸してください」
こういうふうに時代を広く読むことができる若手政治家なら、高齢者は求めに応じて支援に向かうでしょう。
時流は「平成維新」(橋下徹氏など)を中心のひとつにして動いていますが、本流(潮流)は高齢者ひとりひとりが保持・温存している知識・技術・経験・資産を駆使して、地域特性を掘り起こし再生する「地域再生・平成掘起」なのです。その活動が「みんな(三世代)が住みやすい生活圏の達成につながるからです。
そして何より人生の「尊厳」(dignity)を大切にして暮らしている高齢者は、これ以上に不安が増し、自分たちの肩身が狭くなるような社会を許すわけにはいかないでしょう。
「次の国政選挙はわれわれが左右します」と明確な意思表示(オジン+オトン・パワー)をして、高齢者の意思が活かせる代表を選び出すこと。頼れるオカン・パワーを合わせて三〇〇〇万人(票)の「衆志成城」のときなのです。
安心して暮らせる長寿社会をつくるために、もっともふさわしい候補に一票を投じること。それが地域基盤をつくり直し、国民主導の政治をさらに一歩進めることになるからです。今度こそ、まったなしの「日本長寿社会」のために「参加」せねばならないのです。 (まったなしの「日本長寿社会」への展開 二〇一二年三月一一日)

総選挙緊急提案-3000万高齢者の潜在力を日本再生の援軍に

!!!緊急提案20121204政治  pdf
3000万高齢者の潜在力を日本再生の援軍に
国民「分断」の論争より国民「総和」の構想を
現役シニア層の参画で健全な「社会保障」を堅持
「活力ある長寿社会」形成が持続的な経済成長の要
2012年12月4日
!!緊急提案(請願)20121129
3000万高齢者の潜在力を日本再生の援軍に
「活力ある長寿社会」形成が持続的な経済成長の要
総選挙では国民文壇の争論より「長寿社会」の将来構想を
「支える側の高齢者」層の参画で「社会保障」を堅持
「人生90年時代」の現役シニアに日本再生の役割
2012年11月29日