「百寿期」(満百歳以上。1910=明治43年)の高齢者の方がそばにおいでですか。わたしの両親はすでになく、家内の母が95歳で元気でいます。満百歳以上は全国で2万3269人(厚労省・9月1日現在)といいます。厚労省はどうやって確認するのかというと、自治体を通じて本人面会(35%)や入院・入所先施設(29%)が主で、あとは近隣住民や医療・介護保険の利用状況などからのようです。一年で亡くなる方も多いのでしょうが、前年より1666人増加して過去最高となっています。
「最高齢者」は女性が佐賀県基山町の長谷川チヨさん(113歳)、男性が京都府京丹後市の木村次郎右衛門さん(113歳)です。
80歳以上では826万人、65歳からでは2944万人(総務省推計人口)ですから、百歳にいたることは、なかなか険しい道程のようです。それだけ80歳からの人生は貴重なものということになるのでしょう。80歳からは自己目標をゆったりと生きる先達として、後人みんなで敬意をもって支援する世の中でありたいものです。「高齢社会」ではそこに至る60~80歳(60歳代、70歳代)のコミュニティーが想定されます。地域環境や職域環境のなかで、お互いに身体に配慮し、心を豊かにし、自在にふるまえる高年期の人生を過ごせる場所やしくみを、いまその年代にあるみなさんが作っていくことになります。全国のそういう試みを「全国水玉模様の会情報」欄におよせください。先駆的な活動が「燎原の火」のように全国に広がることを願っています。
(茶王樹主人・堀内)