「日本丈人の会」とは・・

日本丈人の会」とは・・
 高年期を内向的 余生型にすごす「老人」であるよりも、地域社会や地域産業の高齢化に対応し、また「自分がその木陰で憩うことがない樹を植える」といった次世代(三世代)への配慮もする高齢者(丈人=別項あり・「ご案内」など)として、自主参加するのが「日本丈人の会」です。
 みずからの人生をたいせつに豊かに過ごすとともに、国際基準のひとつとなる「日本型高齢社会」の体現者であることを自覚して暮らすみんなが集う場です。
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こんなふうに高年期を暮らしたらどうでしょう。
*提案1
「高年期のライフサイクル」を共有する
日また一日がたいせつですから、あまりくわしい期分けはいりませんが、60歳代~80歳代のみんなが「高年期のライフサイクル」を共有して「日本高齢社会」を支えていくこと。
「青少年期」    ~24歳  自己形成期  第1ステージ  2977万人
       (25歳~29歳  次期へのバトンゾーン)        743万人
「中年期」  30歳~54歳  社会参加期  第2ステージ  4252万人
       (55歳~59歳  次期へのバトンゾーン)       864万人
「高年期」  60歳~84歳       社会参加と自己実現期
                           第3ステージ    3574万人 
「長命期」  85歳~      自己実現期                        394万人
     (平成22年11月1日現在確定値。総務省「人口推計」から)
 とくに「高年期」を意識したみなさんが史上にまれな「超高齢社会」を担う主体者(丈人)として活動することで、これまでの「二世代+α型」社会にかわって、史上にあらたな「三世代同等型」社会を形成していくことになります。
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提案2
先方を見据えながらひとつひとつの「賀寿期(5歳層)」を過ごす。
老成一途の「高齢期」(余生・第二の人生)を漫然と過ごすのも人生ですが、先方を見据えながらひとつひとつの「賀寿期(5歳層)」を着実に迎えて暮らしていくこと。
                2011年では、      
百寿期(100歳以上)   明治44年以前       百寿100歳を超えて   
白寿期(95歳~99歳)  大正5年~大正元年     白寿99歳を含む
卆寿期(90歳~94歳)  大正10年~大正6年    卆寿90歳を含む
米寿期(85歳~89歳)  昭和元年~大正11年     米寿88歳を含む
傘寿期(80歳~84歳)  昭和6年~昭和2年     傘寿80歳を含む
喜寿期(75歳~79歳)  昭和11年~昭和7年   喜寿77歳を含む
古希期(70歳~74歳)  昭和16年~昭和12年  古希70歳を含む
還暦期(60歳~69歳)  昭和26年~昭和17年  還暦60歳を含む
<注>わたしの場合は昭和13(1938)年生まれなので、いま「古希期」の半ばにいます。平成23年は大正100年、昭和86年に当たります。
これまでも「賀寿」は個人的な長寿の祝いとされてきましたが、「高齢社会」では社会の構成メンバー(丈人)として年齢階層を意識することで、「歳を知り、歳に克つ」暮らしが可能になります。
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提案3
人生を支える三つのカテゴリーを意識する
「丈人」(高齢健丈者)の人生を支えるのは、「からだ、こころ(ざし)、ふるまい」という三つのカテゴリーでの活動です。これ以外にはありません。「高齢社会」の形成というのは、この三つそれぞれの領域で活動する高齢者が、自在に参画できる「場やしくみ」や利用しやすい「モノ」を新しく形成していくプロセスでもあります。 
1 「からだ=体・身」に関して。
健康な「からだ」の保持はだれにとっても生涯にわたる最大の関心事です。
高齢者仲間の会話は、お互いの支障(持病)の問い合いからはじまります。目や耳や歯の機能保全のことから心臓、肝臓、胃腸といった臓器の症候、各部位のがんに関する最新情報。そして薬、サプリメント、予防法、健康体操、ウオーキングまで、「からだ」に関する話題はつきません。食生活・衛生・医療・介護の分野の進歩と充実は、「強い社会保障」と「強い高齢社会」の基盤となっています。
2 「こころ=心・志」に関して。
「こころ」のありよう、生きがいは人生を大きく左右します。
「こころざし」として強く意識するものとそうでないものとがありますが、だれもが心の拠りどころとしての目標を持って暮らしています。人間(自己と他者)への理解の深化、蓄えてきた知識による正確でバランスよい判断や洞察、そして歴史や伝統への関心の広がり、さまざまな文化活動など、内面的な充実は人生の大きな喜びであり、「こころ」の交流の豊かさが人生の成果ともいえます。
3 「ふるまい=技・行為」に関して。
生涯を通じてどこまでも進化する能力は、個人的には「ふるまい」として表現されます。
工芸技術の練磨、芸能芸術の巧みな表現などからは、ひとつひとつ到達した「ものづくり」技術の高みや磨きあげられた「所作」の粋を知ることができます。暮らしに身近かな家庭用日用品からは、「モノ」に込められた親わしさが伝わってきます。熟達した技術が形になったさまざまな制作品は触れて快く、年を重ねて洗練された挙措ふるまいは見て美しいものです。
 この三つのカテゴリーへの関心の度合いは個人によって異なりますが、「だれもが安心して暮らせる日本高齢社会」を創出するためには、この三つのカテゴリーで個性的で実現可能な目標をもちながら「素敵なシニアライフ」の日々を過ごす「丈人層」の存在が基本となります。そしてその総和が「日本高齢社会」の豊かさの表現となるのです。
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◎わたしたちが当面する四つの活動
それぞれができる範囲で。
〇余生型の「老人」としてではなく、社会参加型の「丈人」を意識してすごす。
〇力を合わせて「地域高齢者(シニア)生活圏」や「地域高齢者(シニア)文化圏」を形成する。
〇自治体に公立(官民協働)の「地域生涯(シニア)大学校」を設置する。
〇内閣府に「高齢政策担当特命大臣(専任)」を置くよう要請する。
日本丈人の会事務局
堀内正範
-mail  mhori888@ybb.ne.jp
tel&fax 0475-42-5673
299-4301  千葉県長生郡一宮町一宮9340-8
ブログ:らうんじ・茶王樹 南九十九里から

「日本丈人の会」活動趣旨 2011・5・20改定

戦禍のあと築いたすべてを奪い去った
「東日本大震災」からの復興と
みんなが等しく長寿を喜びあえる
「日本
高齢社会」の創出をめざして
同じ願いのみなさんとともに
「日本丈人の会」は新たな活動を推進いたします。
<小注:「丈人」というのは「老人」(余生型)におさまらない高齢健丈者> 

 表向きのエンタテイメント(楽しませること)によって薄皮一枚の華やかさに覆われていますが、わが国がいま「第三の国難」にあることはたしかです。先の大戦の戦禍のあと、辛苦して「第二の国難」を乗り越えてきたプロセスを知っている高齢者が、この難局を座視・黙止したままでいたのでは乗り切れません。

 大震災後の日常性の回復のしかた(とくにTV)は納得しかねます。このままいくと、この国(われわれが築いてきた社会)自体が崩壊しかねません。わたくしは一介のジャーナリストでしかありませんが、この10年間を見定めてきて将来を展望する立場から 『日本型高齢社会』(昨年7月)を刊行して、高齢健丈者が保っている知識や技術や資産が穏やかに参加する「本格的な高齢社会」(三世代同等多重型社会)を提案しました。
 
 史上にまれな長寿社会に生きてきて、いま高齢者(60歳以上で約4000万人)になっているわれわれは、このたびの「3・11東日本大震災」に遭遇して、「天災と人禍」というふたつの災禍の復興に務めるという史上にまれな役割を担おうとしています。さまざまな理由で全員参画はムリとしても、三人にふたりの健丈な仲間(丈人層)が、「東日本大震災」からの再生と復興に当たる被災地の高齢者を支援するとともに、みんなが等しく長寿を喜びあい、安心して暮らせる「日本高齢社会」を達成すること。それは先人が残してくれた「平和憲法」のもとでの世界にまれな「平和時代の証」です。 
 思いのほか早く、さまざまな社会的負担が高齢者の暮らしに迫ってくることが想定されます。現状のままでいれば「強い社会保障」政策の後退や大増税を覚悟せねばなりません。高齢者が力をあわせて、まず高齢者自身が暮らしやすく、そして青少年・中年・高年者がそれぞれの場で心おきなく過ごせる「本格的な高齢社会」(三世代多重型社会)の形成にむかって活動を進めることが必要であり、それは国際的な責務でもあります。 
 ここで課題はいっそう重くなったのですが、「高齢社会」の形成と「大震災」からの再生・復興とを結んだ場所から、小さくとも具体的な活動を進めることといたしました。わたしはジャーナリストとしての立場から「警世(警醒)の言」を発する役割をつづけなければと考えています。そのために活動する「丈人の会」の趣旨をご理解のうえ、参画・支援・応援をお願いいたします。
2011・5・20 
南九十九里」にて 堀内正範 記 
[活動趣旨]
◎「老人」よりも「丈人」(後注1)を意識して暮らすこと。(生活意識の改革)
◎協力して高齢者が暮らしやすい「地域生活圏」や「地域文化圏」を形成すること。そこで必要とする「モノ」の製造を企業に要請し、「場」を自治体に要請する。(地域社会活動への参画)
  自治体に官民協働による「地域生涯(シニア)大学校」を設置する。(広域生活圏の形成)
◎内閣府に「高齢政策担当特命大臣」(専任)の設置を要請する。(国への要請) 

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[参考図書]
この10年の高齢化対策の不在を観察してまとめた「警世の書」
丈人のススメ 日本型高齢社会 「平和団塊」(後注2)が国難を救う
(堀内正範著 2010・7・1 1500円・税別 武田ランダムハウスジャパン)
をぜひご覧ください。
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[お願い]
 2011年5月を期して本格的な活動をはじめます。活動趣旨にご賛同のうえ参画・支援・応援していただける個人・団体の会員費は次のとおりです。
 [個人会員] [団体会員]   ○初回のみ  ○毎年  ○なし
○参画会員 上記の趣旨に賛同し、努めて活動に参画。 福沢諭吉幣1
○支援会員 上記の趣旨に賛同し、活動を支援。     樋口一葉幣1
○応援会員 上記の趣旨に賛同し、活動を応援。     野口英世幣2
会員のみなさまには「活動報告」をお届けいたします。
事務局 堀内正範 ほりうちまさのり
299-4301 千葉県長生郡一宮町一宮9340-8
Tel&Fax 0475-42-5673
keitai  090-4136-7811
e-mail mhori888@ybb.ne.jp
hp「日本丈人の会 日本丈風の会」http:// jojin.jp/ 
blog「茶王樹・南九十九里から」 https://jojin.jp
 <後注>
1 「丈人」「丈人力」とは・・ 
わが国の「高齢社会」を体現している高齢健丈者のみなさんを励ますことばとして、「老人」に対比して「丈人」と呼ぶことに納得がえられるように思えます。古典(『論語「微子」』)には「四体勤め、五穀分かつ」(身体を使って労働をし、五穀を収穫する)ことをよしとする老者として現れます。ここでは古語の意味合いを援用して、それぞれの活動によって、これまで積み上げてきた知識や技術やさまざまな能力をどこまでも発展・熟達・深化させようとして働く力、ふつふつと涌いて出る強い生活力あるいは生命力を、「丈人力」(jojin-ryoku)と呼んでいます。 
「日本丈人の会」「日本丈風の会」とは・・
「日本丈人の会」 高齢者が暮らしやすい社会をつくるための日常的なふたつの目標は、ひとつは個人としてもつ「高年者意識」(丈人意識)の成熟、もうひとつは暮らしの場での「社会の高年化」の達成です。つまり高年期にある人びとが「高年者意識」を共有しながら、「社会の高年化」をめざして「モノと場としくみ」を創出することにあります。ふたつの目標にむかってどこまで参画するかは個々人の随意ですが、その活動に身を投じることは、かけがえのない高年期の人生に果断な選択をすることになり、日また一日の成果の差は歴然としたものになるでしょう。
「日本丈風の会」わが国が幸運といえるのは、大戦後の民主主義の根つきを証明してみせた「六○年安保闘争」(いま70歳代に)や「七○年大学紛争」(いま60歳代に)といった噴出期をふくむ草の根の市民・大衆運動を体験し、その後の人生経験をふまえて柔軟な思考と行動を自得した多くのアクティブ・シニアを有していることです。「日本丈風の会」は、「社会の高年化」を意識して活動している人が中心の団体や高齢者向け用品をつくっている企業など、うるおいのある生活圏や文化圏を形成し、将来の国際基準のひとつになる「日本型高齢社会」を達成する活動に参画している団体が参加する会として想定しています。  
「地域生涯(シニア)大学校推進会議」とは・・
 市町村合併の大義のひとつは「地域を愛する人材」の養成にありました。「明治の大合併」のときにはわが村の「村立尋常小学校」が設立され、「昭和の大合併」のときにはわが町の「町立新制中学校」が合併のシンボルとして設立されました。しかし今回の「平成の大合併」にあたって、国も新市も何の構想も示しませんでした。
 地域の風土や産業、伝統・歴史、高齢期にかんする知識を学ぶとともに、長い高年期をともに過ごす仲間を得る機会を提供する公立の「地域生涯大学校」が要請されています。人材や活動の情報をプールするとともに、なにより地域で暮らす高年者が「まちづくり」の新たな目標を得る機会となるからです。地域特性を加味した独自の内容で構成したカリキュラムをもつ「地域生涯大学校」で、60歳をすぎた高年者が2~3年ほど修学することで、「まちづくり」でも多くの人材を生むことになります。設立の遅延は将来の自治体の発展に差を生むでしょう。「地域生涯大学校推進会議」では全国の実例を集めて整理し発信いたします。優れた実例やご意見をお寄せください。
2 「平和団塊」とは・・
先の大戦後に生まれた昭和22年~24年の約700万人の人びとを、「団塊世代」(堺屋太一さんの同名書から)と呼び、教育や就職や商品開発・販売などの場での社会的影響が語られてきました。ここでは先の戦争の惨禍のあと、ご両親によって平和裏に生きることを託されて育てられた戦後生まれのみなさんを「平和団塊」(昭和21年~25年生まれ。約1000万人)の人びとと呼ぶことで、平和期がつづいたわが国の「高齢社会」の体現者としての位置づけをしています。それは先人が願いとした「日本国憲法」の平和主義とともにふたつながら平和の証であり、百年の計として21世紀の日本を輝かせる歴史的モニュメントであるからです。前人未到の「日本型高齢社会」の形成は、そのプロセスを含めて国際的にも注目され達成が期待されています。 
堀内正範 ほりうちまさのり
昭和13(1938)年11月1日、東京都渋谷区生まれ。終戦の年に小学1年生。都立両国高校、早稲田大学文学部卒業。朝日新聞社社友。元『知恵蔵』編集長。55歳で早期退社して中国中原の古都洛陽へ。洛陽外国語学院外籍教授を経て同学院日本学研究中心研究員。国際龍門石窟研究保護学会本部顧問。日本山東省文化交流委員会委員。「S65+」カンファレンス・スーパーバイザー。著書:『洛陽発「中原歴史文物」案内』(新評論)、『中国名言紀行・中原の大地と人語』(文春新書)、『人生を豊かにする四字熟語』(ランダムハウス講談社)、『丈人のススメ 日本型高齢社会 「平和団塊」が国難を救う』(武田ランダムハウスジャパン)など。日中友好協会紙『日本と中国』に「平和の絆・友好都市ものがたり」「四字成語ものがたり」を連載。千葉県一宮町在住。地元南十九里浜の自然を守る住民活動にも参加。
299-4301
千葉県長生郡一宮町一宮9340-8
Tel & Fax 0475-42-5673
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日本丈人の会 (当面の活動)

史上まれな長寿社会に生きてきて、高齢者(60歳以上で約3900万人)になっているわたしたちは、このたびの「3・11東日本大震災」に遭遇して、生涯に二度の「天災・人禍」という災禍からの復興に携わるというまれな役割を担おうとしています。
「東日本大震災」からの再生と復興に当たる被災地のみなさんを物心において支援するとともに、みんなが等しく長寿を喜び、安心して暮らせる「日本高齢社会」を達成すること。それは先人が残してくれた「平和憲法」とともに世界に誇れる「平和の証」として後人に伝えるべきものだからです。 
 思いのほか早く、さまざまな社会的負担が高齢者の暮らしに迫ってくることが想定されます。現状のままでいけば「強い社会保障」政策の後退や大増税を覚悟せねばなりません。高齢者が力をあわせて、まず高齢者自身が暮らしやすく、そして青少年・中年・高年者がそれぞれの場で心おきなく過ごせる「本格的な高齢社会」(三世代多重型社会)の形成にむかって「モノ・場・しくみ」の創出活動を進めること。それが大増税を避ける道でもあります。 
2011・5・20~11・01~  南九十九里にて 堀内正範 記 
[活動内容]
◎老人よりも丈人の人生を意識して過ごすこと。
◎長年培ってきた知識、技術、資産を高齢者が利用しやすいモノづくりに活かすこと。
◎力を合わせて高齢者が暮らしやすい「地域生活圏」「地域文化圏」を形づくること。
◎官民協働による「地域(生涯・シニア)大学校」を設けること。
◎内閣府に「高齢政策担当特命大臣」(専任)を要請すること。
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丈人のススメ 日本型高齢社会 「平和団塊」が国難を救う
(堀内正範著 2010・7・1 1500円・税別 武田ランダムハウスジャパン)
[お願い]
・高齢者を励ます「丈人」「丈人力」ということばをおおいに流行らせてください。
・各地で「本格的な高齢社会」(三世代多層型社会)の議論を起こしてください。
・警世の書『丈人のススメ 日本型高齢社会 「平和団塊」が国難を救う』をみなさんにご紹介ください。
「日本丈人の会」「日本丈風の会」事務局
〒299-4301
千葉県長生郡一宮町一宮9340-8
堀内正範
tel&fax 0475-42-5673

ブログ:茶王樹 南九十九里から