老人力と丈人力

人生の晩期を、
巧みにクールダウンしてゆく
自己認識の能力を「老人力」という。
先の大戦後,働きづめにきた高年者を
癒してくれることばとして、
世紀末の列島不況時に納得された。
それに対して 「丈人力」 というのは、
人生の高年期の日また一日を、
目標を定め到達をめざして暮らしている
高年者の内側から、どこまでも発展・熟達・深化させる力、
ふつふつと涌いて出る強い生活力あるいは生命力をいう。
ここでは人生の「青少年期」「中年期」をすごしてきて、
個人的には「人生の第三期」である「高年期」を迎えて、
後半生を充足させる自己目標をめざして暮らす人びとであり、
社会的には存在感のある「高年化社会」を現役として担う人びと。
五〇歳~の健丈な高年者を「丈人」と呼んでいる。
個人の内面的なプロセスとして、
「老人モード」(もう歳だなあといった)か
「丈人モード」(まだやれるなといった)かが、
交互にか混在して実感されるときに、
「丈人」に意識的であることによって、
外面的には「丈人タイプ」の行動として
表現されることになるだろう。
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らうんじ・茶王樹・南九十九里から
主人・堀内正範