気吞山河
きどんさんが
意気さかんにして山河も呑むほどの勢いがあることを「気は山河を呑む」といいます。意気さかんである度合いはさまざま。大きいところでは雲夢(楚にあった大沢)の八つや九つを呑んでやろうという「気呑雲夢」となり、はては牛斗(牽牛星と北斗星)を呑む「気呑牛斗」や宇宙まで呑んでしまう「気呑宇宙」となったりします。中国史上で稀有の意気さかんな人物として知られる英傑、漢の劉邦と天下を争った楚の項羽は「抜山蓋世」(力は山を抜き、気は世を蓋う)であったと伝えられています。
平成不況が長引いている上に「消費税増税」では気勢はあがらず「気息奄々」ですが、要は人。景気も気のうちですから「気呑山河」の勢いがほしいところ。年齢を問わず、ひとりひとりが保持する知識、技能、資産を活かして地域・職域に活力を呼び起こす以外にありません。みなさんの「気吞・・」がなにを吞むかによります。力づよい・・を入れて、みずからの気勢をさかんにしてください。
金仁傑「蕭何月下追韓信」など