友好都市ものがたり 目次

友好都市ものがたり 目次

第一章 人物の絆      *都市名 提携年月日 *は複数の提携都市があるところ。

#    風雲流離のひと郭沫若   市川市―楽山市(四川省)  81・10・21
# 湘南の海に眠る聶耳の夢  藤沢市―昆明市(雲南省)  81・11・05
# 維新・革命の先駆を担う    鹿児島市―長沙市(湖南省) 82・10・30
# 藤野厳九郎と作家魯迅   あわら市―紹興市(浙江省)*83・05・18
# 孔子ゆかりの町づくり   足利市―済寧市(山東省)  84・09・21
# 船頭伝兵衛と喜兵衛    気仙沼市―舟山市(浙江省) 97・10・08
# 日中交流の原点に立って  岡山市―洛陽市(河南省)* 81・04・06

第二章 動物・植物・伝統物産の絆   *都市名 提携年月日 *は複数の提携都市があるところ。

# 伝統工芸が息づく古都   金沢市―蘇州市(江蘇省)* 81・06・13
# フタコブラクダも応援   秋田市―蘭州市(甘粛省)  82・08・05
# 金絲猴が結んだ古城の町  犬山市―襄樊市(湖北省)  83・03・13
# 大杏と林檎が友好の果実  北上市―三門峡市(河南省) 85・05・25
# 酒づくりの技を磨くまち  西宮市―紹興市(浙江省)* 85・07・23
# 「紙といえば」の産地同士 富士市―嘉興市(浙江省)   89・01・13
# 牡丹は群芳に冠たり    須賀川市―洛陽市(河南省)* 93・08・01
# トキが舞う大空の下で   佐渡市―洋県(陝西省)    98・09・22

第三章 鉄・石炭・産業の絆

#    鉄と福祉で「金蘭の友」に 大分市―武漢市(湖北省)      79・09・07
# 薬がもうひとつの絆    富山市―秦皇島市(河北省)* 81・05・07
# 石炭産業の遺産を活かす  大牟田市―大同市(山西省)  81・10・16
# 石炭産業から新工業都市に いわき市―撫順市(遼寧省)* 82・04・15
# 東北・盆地・物産が絆       山形市―吉林市(吉林省)*  83・04・21
# 最先端技術を駆使する古都 姫路市―太原市(山西省)   87・05・20
# 内陸盆地の鉱産都市    秩父市―臨汾市(山西省)    88・10・07
#   世界をめざす二つの瓷都  有田町―景徳鎮市(江西省)* 96・08・28

第四章 港という開かれた拠点
https://jojin.jp/201

# 友好都市の第一号として  神戸市―天津市*       73・06・24
# 近代開港ふたつの東方明珠 横浜市―上海市*       73・11・30
# 表玄関であるという自負と実力 大阪市―上海市*     74・04・18
# 環境国際協力に友好の成果 北九州市―大連市(遼寧省)* 79・05・01
#    海外に扉を開く自立都市  福岡市―広州市(広東省)   79・05・02
# 三方に開く海を恵みに   下関市―青島市(山東省)   79・10・03
#    四〇〇年の国際海路を繋ぐ 長崎市―福州市(福建省)*  80・10・20
#    新亜欧交流の東の拠点   堺市―連雲港市(江蘇省)*  83・12・03
# 地方都市の経済技術交流  佐世保市―厦門市(福建省)* 83・10・28
# 国際観光の優れた標識都市 別府市―煙台市(山東省)*  85・07・26

第五章 風土と都市形態の類似が絆
https://jojin.jp/217

# 中京と南京の史的役割   名古屋市―南京市(江蘇省)  78・12・21
# 環境保全と観光立市    熊本市―桂林市(広西荘族)  79・10・01
# 環日本海の「面」の交流  新潟市―ハルビン市(黒龍江省)*79・12・17
# 都市形態の類似性を活かす 久留米市―合肥市(安徽省)  80・05・12
# 東北同士の類似都市    仙台市―長春市(吉林省)*  80・10・27
# 北の大地と開拓者魂    札幌市―瀋陽市(遼寧省)*  80・11・18
# 「春華秋実」の旗を掲げて 明石市―無錫市(江蘇省)*  81・08・29
# 未来都市への基盤づくり  さいたま市―鄭州市(河南省) 81・10・12
# 県・市・市民とともに    和歌山市―済南市(山東省)* 83・01・14
# 「天府」の豊かさを基に  甲府市―成都市(四川省)   84・09・27
# 洞庭の水駿河湾に連なる  沼津市―岳陽市(湖南省)   85・04・05
# 「龍馬精神」が生きる街  高知市―蕪湖市(安徽省)   85・04・19
#  同年の大災害を克服     酒田市―唐山市(河北省)     90・07・26
# 湖の恵みを知る開放都市  彦根市―湘潭市(湖南省)   91・11・01

第六章 歴史の絆
https://jojin.jp/233

#    千年交流史に新編を加える   奈良市―西安市(陝西省)*  74・02・01
# 世界歴史都市への視座   京都市―西安市(陝西省)*  74・05・10
# 「不再戦」と「友好下去」の碑 岐阜市―杭州市(浙江省)*79・02・21
# 友誼万年を願う鐘の音   長野市―石家荘市(河北省)  81・04・19
# 日中韓交流の回路を開く  唐津市―揚州市(江蘇省)*  82・02・22
# 軍港から開かれた商港へ  舞鶴市―大連市(遼寧省)*  82・05・08
# 「幻の都」と「東南仏国」 長岡京市―寧波市(浙江省)* 83・04・21
# 東北地区の戦傷を越えて  宇都宮市―チチハル市(黒龍江省)84・09・30
# 景観を誇る湖と歴史古跡  大津市―牡丹江市(黒龍江省) 84・12・03
# 歴史都市の「草の根交流」 宇治市―咸陽市(陝西省)*  86・07・24
# 六〇年なお戦禍を語り継ぐ 広島市―重慶市 *      86・10・23
# 同名都市である親しみ   南陽市―南陽市(河南省)   88・10・06
#  学校交流から友好区へ    東京都北区―宣武区(北京市)  93・04・22

月刊「丈風」2012年6月号


!!月刊 「丈風」2012年6月号
本文全面pdf版は「月刊丈風」8月号 「丈風」!12年8月号a をご覧ください。
2012年6月号 5日 芒種 21日 夏至   https://jojin.jp/506
 高齢者不在のまま「社会保障・税一体改革」は増税先行に
◎緊急提案(請願)「“消費税”論議とともに“日本長寿社会”構想を!」https://jojin.jp/465
◎新情報 「社会保障・税一体改革」法案審議に当たって-民主党政権での「高齢社会対策担当大臣」は9人目です-https://jojin.jp/504
◎新情報 NHK日曜討論・経済活性化の底力に「元気な高齢者」が登場 https://jojin.jp/510
◎寄稿「人生2回時代におけるキャリア形成の標準モデル」岡本憲之(JTTA)https://jojin.jp/492
◎小論「まったなし“日本長寿社会”への展開」堀内正範 https://jojin.jp/429
ここまで2012年6月号印刷用PDFファイルに  https://jojin.jp/519
◎現代シニア用語事典 https://jojin.jp/412
◎日本地域大学校名簿 https://jojin.jp/19
◎昭和シニア人名録(賀寿期5歳層別)https://jojin.jp/438
◎高齢者(60歳以上)生年別人口・流行歌・流行語 https://jojin.jp/437
◎S65+ジャーナル http://super65plus.jp/jurnal/
◎人生を豊かにする四字熟語 https://jojin.jpcategory/
ご意見や資料・原稿の転送はe-mail mhori888@ybb.ne.jp  へどうぞ。
◎関連著書 『丈人のススメ  日本型高齢社会 -「平和団塊」 が国難を救う-』
256ページ 1500円(税別) 2010・7・1発刊 武田ランダムハウスジャパン
丈人は「アクティブ・シニア」(支える側の高齢者)のこと。まだ老人と呼ばれるには間がある熟年期の人びとです。平和団塊は両親から平和に生きることを託された戦後生まれ(1946~1950年・1000万人)の人びと。高齢者(65歳以上)の仲間に加わりつつあります。
*****編集人 堀 亜起良(堀内正範) 日本丈人の会代表 朝日新聞社社友
e-mail  mhori888@ybb.ne.jp  tel & fax  0475-42-5673  keitai  090-4136-7811
〒 299-4301 千葉県長生郡一宮町一宮9340-8
月刊「丈風」 史上初、わが国独自の長寿社会推進の拠点として刊行しています。                 2012・6・12/6・26

月刊「丈風」2012年6月号(印刷用)

全面pdf版は「月刊丈風」8月号 「丈風」!12年8月号a をご覧ください。
月刊丈風6月号(印刷用)
◎目次
◎緊急提案(請願)「“消費税”論議とともに“日本長寿社会”構想を!」
◎新情報 「社会保障・税一体改革」法案審議に当たって
◎新情報 NHK日曜討論・経済活性化の底力に「元気な高齢者」が登場
!!!月刊 「丈風」2012年6月号pdf1a
◎寄稿「人生2回時代におけるキャリア形成の標準モデル」岡本憲之(JTTA)
!!!人生2回時代の標準モデルpdf1a
◎小論「まったなし“日本長寿社会”への展開」堀内正範
!!!『まったなし日本長寿社会』20120520pdf
 

新情報-NHK日曜討論・経済活性化の底力に「元気な高齢者」が登場

 NHK日曜討論 経済活性化の底力に「元気な高齢者」が登場
6月10日のNHK日曜討論スペシャル「消費増税と一体改革」の議論のなかで、肝心の経済活性化をすすめる底力として「元気な高齢者」がはじめて登場しました。「たちあがれ日本」の藤井孝男議員が経済成長をどう実現していくかで取り上げたもの。
藤井議員は、司会者から経済活性化への具体的提案を問われて、まずは財政出動によって老朽化したインフラ整備をおこなうこと、そして世界に例をみない高齢化社会なのだから、高齢者のみなさんが自立した環境をつくること、元気な高齢者が働くこと自立することによって、税収にもつながるし雇用の機会を増やすことにもなるという可能性を指摘したのです。
NHKの司会者もふくめて、各党の出演者が「社会保障」問題の根っこにまで想像力が及ばないなかで、高齢議員が政治生命をかけて国民に立ち上がりを求めている「たちあがれ日本」の藤井議員だからこそ、一歩先んじて高齢者の実態と実感に気づいているということでしょう。3000万人に達した高齢者(65歳以上)にとってこれからの展開に期待できる発言でした。いずれは潮流となってこの国を変えていくはずです。
他党の出演者があいかわらず高齢者は年金・介護・医療の対象としてしか見ていないなかで、「元気な高齢者」の存在に触れたことは画期的な発言なのです。それは「たちあがれ日本」には具体的で総合的な「高齢社会」設計ができあがりつつあることを推測させるものでした。
しかし司会者には藤井発言の意味合いが伝わらず、議論はその先には進みませんでした。藤井議員はまた高齢者・現役・将来世代という三世代の存在と負担配分のバランスの必要にも触れていたし、「社会保障・税一体改革」の必要は認めながらも、社会保障については1年ほどかけて議論して結論を出すべきであると提案していました。
増税と歳出カットは当然のこと、同時に経済成長をどうするかが熱く議論されなくてはならない時なのに、他党の議員からは具体的政策についてめぼしい提案はなく、民主党の前原議員は開国とくにアジアとの関係やイノベーション(環境と農業)に努力するという抽象的であいまいな答えしか用意できていなかったのが対照的でした。
本稿でも繰り返しますが、いま地域の再生、経済成長への潜在力は、若年層にではなく元気な高齢者層にあります。みんなが安心して暮らせる「日本長寿社会≧高齢社会」の形成とともに進める「内需」の展開にあります。「社会保障」を置き去りにして「消費増税」だけを先行させる議論は、将来の暮らしに不安を増すだけの「失政」であることを、全国の高齢者のみなさんは「衆心成城」の声として地元選出の「国会議員」に伝えてほしいと願っています。本誌は「警世の衆口一詞」の拠点として、政治家・官僚・学者・報道関係の方々に、本稿ほかを警醒の一石として投ずることといたします。
(堀内正範 2012・6・10)

「月刊丈風・寄稿」人生2回時代におけるキャリア形成の標準モデル

人生2回時代におけるキャリア形成の標準モデル        
岡本憲之
特定非営利活動法人 日本シンクタンク・アカデミー理事長  
「平均寿命65歳」から「平均寿命90歳」時代へ
「平均寿命65歳」の時代には、いわゆる高齢者は介護や医療を必要とする虚弱者のイメージが強かった。また高齢期の人生についても、余生とか老後といったように否定的に捉えられがちであった。しかし「平均寿命90歳」も夢ではなくなった今、65歳以上を虚弱な高齢者として扱うことに多くの人が疑問を感じている。
実際、高齢者が虚弱である期間は比較的短く、高齢期の大部分の期間はほぼ健常である。しかも高齢期がここまで長くなってくると、もはやそれを余生とは呼べず、「2回目の人生」と呼ぶべきである。
ところで「2回目の人生」とはどのような人生なのか。それは単に定年延長によって従来の会社人生を引き伸ばす。あるいはより長い余生を送ることではない。新たにもう1回の人生を用意するのだ。高齢期の身体や精神の特性に適合し、今まで蓄積してきた知識や経験を活かせる活動を行うことである。社会を支えるための何らかの役割を持ち、生きがいのある新たな人生を始めてこそ2回目の人生といえる。
そのために必要なのは、高齢期の健康や能力の特性を把握し、若いうちから健康長寿を目指すことである。それらを踏まえ、高齢期の新たな職域開発、あるいは学習やキャリア形成はどうあるべきかなど、考えるべき課題は多い。これからの高齢社会では、若者にとっても、将来の「2回目の人生」に向けた人生設計の夢と希望が膨らむ。
「支える側の高齢者」としての人生設計
わが国では少子高齢化が進み、社会の人口構成も「平均寿命65歳」の時代から大きく変わってきた。そんな高齢社会を持続可能なものにしていくためにも、これまでのように高齢者を一律に「支えられる側」として捉えるのではなく、元気な高齢者には社会を「支える側」に回ってもらうことが望まれる。そのため人生設計の標準モデルも、高齢期に活躍することを前提としたものに変えていかなければならない。そして教育学習を通じたキャリア形成のあり方についても、従来の「1度きりの人生」時代の標準モデルではなく、「人生2回」時代の新たな標準モデルを考えていく必要がある(下図)。

教育学習・キャリア形成から見た人生設計の標準モデル 

「1度きりの人生」時代の標準モデル(左)
「人生2回」時代の標準モデル(右) 

・年齢別人口構成    ・キャリア形成
・1度きりの教育学習機会(左)  ・2回の教育学習機会(右)

(JTTA「毎月コラム」2012年5月から)

 
 
 
 
 
 

 

「増税」は15年間の「高齢社会対策」不在のシワ寄せ

いま国政の場にいる政治家に言いたいこと。
国の財源安定のためには「増税」「歳出削減」「経済成長」の三要件を同時に議論する必要があります。当然のこと、「社会保障・税一体改革」(税改革)とともに「経済成長」による増収が見込める「日本長寿社会(≧高齢社会)」構想を論じるべきです。
焦点を絞れば「高齢社会政策」です。が、「高齢社会対策担当大臣」がだれかを知らず、「高齢社会対策大綱」の10年ぶりの見直し論議の推移を知らない議員(NHK日曜討論の出演者に聞いてほしい。NHKの解説委員もご存じないかも)が、「社会保障」を論じることに違和感を覚えます。
3000万人に達した高齢者(65歳以上)のうち7~8割の「支える高齢者」(長命の父母を支え、子どものローンを支え、孫の物品を支える)層の実態をみず、保持している知識・技術・資産の社会参加をもとめない「増税」先行の論議では、当事者である高齢者として何のメッセージも感じないし、支持のしようもないのです。
政界のリーダーは、1995年に「高齢社会対策基本法」を制定して以来、15年間の高齢社会対策の不在という「失政」を率直に認めて対処すること。そして高齢者のみなさんは、このままいくと、さまざまなシワ寄せが高齢者自身に押し寄せることを覚悟せねばならないのです。(2012・6・6)
 
 

四字熟語-賢妻良母

賢妻良母
けんさいりょうぼ

日本では「良妻賢母」といい、中国では「賢妻良母」という。四字の語順の違いに、近代啓蒙期の女性観や女性の果たした役割の違いがこめられている。

日本の場合は、明治維新のあと西洋留学から帰った啓蒙家が女性教育の指針とした。内助に努めて家を守る「良妻」となり、子女を薫育して「賢母」となるという目標が定着した。初代文部大臣森有礼は「良妻賢母教育」こそ国是とすべきといっている。富国強兵策の陰で大戦時の銃後を担い、戦後の混乱期を支えた。

中国の場合は、日本に留学した康有為や梁啓超が理念に賛同して「賢母良妻」教育として移入したが定着しなかった。男女がともに家を出て働き、ともに子育てをし、平等の社会的役割を果たした中国では、自立意識を持つ「賢妻」であり優しい「良母」であることが伝統的で新しい女性像として志向された。

日本は妻が良で母が賢、中国は妻が賢で母が良というところに「賢良な妻と母」のありようの違いをみる。

馮玉祥『我的生活』など