大正生まれ、二等兵の平和思想 『田中角栄-戦後日本の悲しき自画像』より

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大正生まれ、二等兵の平和思想 早野透『田中角栄-戦後日本の悲しき自画像』(中公新書)より
「上り列車」の時代・・など「上り列車」は早野さんが角栄さんを語る際のさわりの文句のひとつ。雪国新潟でも東京と同じ暮らしができるよう生活格差をなくすというのが、政治家としての田中角栄の初心であり所信であり、終生変わることのない執念だった。
「三国峠を切り崩す」
と力むところに角栄さんの面目躍如たる心情の発露があった。