明石市立高齢者大学校あかねが丘学園

◎明石市立高齢者大学校あかねが丘学園(3年制)
○運営 明石市立高齢者大学校あかねが丘学園
○所在地 673-0962 兵庫県明石市松が丘5-7-1
○連絡先 tel 078―918-5415 fax 
○創立 1981年、2年制として開校。1983年、4年制に。2000年、小学校(廃校)に移転。2002年から3年制。2009年、西分校(二見町東二見)開校。
○入学資格 60歳以上の市内在住者。
○経費 年額15,000円。ほかに実習費、障害保険代、学生自治、クラブ会費。 
○課目・学科 週1回35日以内。
本校 景観園芸30 生活福祉30 ふるさとコミュニティ40 音楽交流25、健康スポーツ交流50 (5コース165人。修業3年) 西分校 健康科学35 陶芸文化16 (2コース51人。修業2年)
○専門講座 
<本校> 景観園芸コース 園芸の基礎知識と技能の習得、景観デザイン、自然環境の保護などについて学び、園芸を通した世代間交流や地域交流、まちづくりへの参加参画の体験・実践。<地域活動実践例>幼稚園や小学校、施設の花壇作りを通した交流、自然観察会の開催。
生活ふくしコース 福祉に関わる理念、衣食住や環境など生活の諸問題、障害の理解と支援などを学び、生活文化の質の向上や福祉のまちづくりに取り組む。<地域活動実践例>子育て支援活動、高齢者施設利用者との交流、環境保護活動。
ふるさとコミュニティコース 明石の人物、歴史、地理、文化、自然環境などを学び、地域資源として活用。また地域課題を研究し、地域、関係機関とネットワークを結び、コミュニティを育てる方法を学ぶ。<地域活動実践例>遊びや文化の伝承を中心にした世代間交流、史跡ガイド、明石の環境調査、地域の安全パトロール。
音楽交流コース 音楽の基礎知識、リズム練習、声楽、器楽など、技術の習得を行ないながら、音楽を通した世代間交流、地域交流を企画実践する力を養う。楽器はリコーダーとキーボードを中心に学び、合奏では各自の得意な楽器を担当。<地域活動実践例>幼稚園、小学校や福祉施設で歌や楽器演奏を中心にした交流、地域イベントの主催または出演。
健康スポーツ交流コース  健康づくりの基礎理論、運動やゲームのしかたと指導法、イベントの運営方法などを講義と実習を合わせて学ぶ。周囲の人達や地域の健康づくりに指導的役割を果たし、地域交流・世代間交流の輪を広げる。<地域活動実践例>軽スポーツやゲーム、遊びなどを通した交流会の開催、健康づくりのスポーツや知識を普及・指導。
<西分校> 健康科学コース 健康づくりのための基礎理論と、体操やニュースポーツの実習、地域交流などに役立つゲームなどを学ぶ。さらにこれらを応用したイベントの運営や指導法を身につける。<地域活動実践例>軽スポーツやゲーム、遊びなどを通した交流会の開催、健康づくりのスポーツや知識を普及・指導。
陶芸文化コース 陶芸技術を習得するとともに、陶芸に関連する地域の歴史や文化など社会的なつながりを考察。また、これらを地域に発信するための手法を学ぶ。<地域活動実践例>市民、親子などを対象にした陶芸教室、視覚障害者作陶補助、チャリティバザールの開催。 
あかねが丘学園ボランティア会 社会福祉協議会や学校、福祉施設など、関係機関からの要望に応じて、ふれあい活動、イベント開催の支援、伝承活動、クリーン活動などをするほか、常設の6グループが、定期的に市内の福祉施設、病院、総合福祉センターなどで活動している。
○卒業後のようす あかねが丘OBボランティア協議会 卒業生の約80のボランティアグループが活動している。卒業後は地域社会でネットワークを広げながら、さらに実践力をのばせるよう活動の継続支援を行う。卒業生は学んだことを活かし地域の中で活躍しており、それが学園の誇りとなっている。卒業生は約3000人。
○特徴・評価(堀内) ボランティア活動、地域交流や世代間交流、自治会活動など、地域づくりに活躍する人材の育成を目標に学習を行う。これまでの長年の経験と知識にさらに磨きをかけ、気の合う仲間を見つけ、一緒に学んだ仲間と「地域デビュー」をめざすというのが目標。1・2学年では知識・技能の習得と仲間づくりに重点を置き、3学年で各自が選んだテーマでグループをつくり、卒業とともに地域活動を実践している。上記したように、在学中から社会活動の実践が組み込まれており、「まちづくり」のための大学校としての成果は際立っている。